フリーランスはどのようにタスク管理すればいい?タスク管理の本質とオススメ管理ツールを解説

How

フリーランスは基本的に業務委託契約(請負契約)のため、案件(タスク)をこなせばこなすほど、売上がアップします。しかも、法律上の労働者ではないため、労働時間を管理させる訳ではありません。

それでも1日に使える時間は誰もが平等であり、睡眠時間を含めて24時間しかありません。効率的にタスクをこなし、売上を最大化するにはタスク管理が欠かせないのです。

この記事ではフリーランスのタスク管理について解説します。タスク管理が苦手で困っている方や、いつも納期に間に合わずにクライアントに迷惑をかけている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

フリーランスはタスク管理が出来なきゃヤバい

フリーランスはタスク管理ができないと、基本的に仕事ができません。

受注している案件のボリュームが分からなくなる

タスク管理ができないと、受注している案件の全体的なボリュームが分かりません。現時点でリソースがどの程度空いているか分からないだけでなく、各々の案件を納期までに納品できるのかすら分からなくなってしまいます。

案件が漏れる

案件の全体像が分からないため、中には漏れる案件も出てくるでしょう。納期を過ぎてしまいクライアントからお叱りの連絡をもらったことがある方は要注意です。

納期が守れなくなる

案件が漏れたり、進捗管理ができなくなる結果、納期が守れなくなります。フリーランスにとって納期を守ることは、命の次に大切だと言っても過言ではありません。納期を守れないフリーランスはクライアントから信用されなくなるでしょう。

新しい案件を入れたくても、遂行できるか分からない

フリーランスなら新しい案件をどんどん受注したいでしょう。しかし、タスク管理ができていないとリソースの空き状況が分からず、新しい案件を受注できません。あるいは、タスク管理せずに案件を受注しても、あとになって作業時間が足りない(スケジュールとして破綻している)と分かることもあるでしょう。いずれにしても、タスク管理ができないと新しい案件は受注できません。

https://cyvate.co.jp/magazine/how/article-1437/

スケジュールをタスク管理するメリット

タスクを管理すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

時間の感覚が身につく

決められた時間の中でタスクを遂行することの大切さを実感します。仮にあなたのスケジュールが分刻みで埋まっていたとしましょう。何か1つでもタスクの進捗が遅れるとスケジュールが破綻し、稼働時間を伸ばしたり休日として設定していた日に稼働したり、最悪の場合はクライアントが指定する納期を守れないことがあります。

そのため、決められた時間内でタスクを遂行することの大切さを身にしみて実感するでしょう。

案件(タスク)の漏れがなくなる

スケジュールを組むためにはすべてのタスクを書き出す必要があります。そのため、おのずとタスクの漏れはなくなります。

案件(タスク)内容が把握できる

タスクを書き出すため、タイトルを見ればその内容がおおまかに分かるでしょう。そのため、抱えている案件の中に、どのような仕事があるのかがおのずと分かるようになります。

https://cyvate.co.jp/magazine/how/article-1414/

具体的なタスク管理のやり方

タスク管理の大切さが分かりました。具体的にはどのように管理すればよいのでしょうか?

タスクを書き出す

まずはタスクを書き出しましょう。この時点で順番は適当で構いませんので、とにかく抱えている案件(タスク)を書き出して、現在の状況を把握することが重要です。

優先順位順(納期順)に並べる

次に優先順位順に並べましょう。優先順位と聞くと、やりやすいタスクから先に終わらせたくなる方もいると思いますが、基本的には納期順に並べましょう。仮にすべての納期が同じであるならば、やりやすい順番でも良いかもしれません。

所要時間を試算する

それぞれの案件の所要時間を試算しましょう。試算するときは余裕を見て、多少のトラブルがあってもすぐにスケジュールが破綻しないようにしましょう。ただし、余裕を見すぎるとスケジュールが埋まってしまい、一見リソースが空いていないように見えてしまいます。この辺のバランスはタスクを遂行する中でトライ&エラーで修正していきましょう。

進捗を管理する

立てたスケジュールに対しての進捗管理は必ず必要です。遅れた場合はその遅れをどのように取り戻すか、早まっている場合は全体を早めて追加の案件を入れるかなど考えましょう。遅れているからといって何も改善せず、はじめから納期を守らないようなタスク管理は以ての外です。

おすすめのタスク管理ツール10選

ここでおすすめタスク管理ツールを10個紹介します。

1.Trello(トレロ)

進捗状況に応じてタスクをリストに移動させて使用します。タスクカードをボードに貼り付けるため、付箋を貼るようなシンプルな感覚が特徴。これまでアナログな方法でタスク管理していた方でも、直感的に操作できるでしょう。

2.Todoist(トゥードゥーイスト)

UIデザインは非常にシンプル。そのうえ、サブタスクやサブプロジェクトを追加できるため、より詳細にタスクを管理できます。そしてタスクの進捗状況を可視化(グラフ化)できることも大きな特徴となっています。

3.Jooto(ジョートー)

カードをドラッグ&ドロップするようにリストの並べ替えやファイルのアップロードができます。直感的に操作しやすいうえ、チェックリスト機能により終了しているタスクの管理もできるのが特徴です。

4.Brabio!(ブラビオ)

ガントチャートでスケジュール管理できるため、複数人(最大5人)のスケジュール管理が可能。ドラッグ&ドロップの直感的な操作と進捗管理画面により、プロジェクトリーダーがメンバーのタスクを管理するときに便利です。

5.Backlog(バックログ)

チームのプロジェクト管理やスケジュール管理に使用されることが多い管理ツール。コメントや絵文字機能があるため、メンバー間のコミュニケーションも可能です。また、ガントチャートもあるため、プロジェクトの進捗具合は一目瞭然となります。

6.Googleカレンダー(グーグルカレンダー)

カレンダーにスケジュールを書き込んでタスクを管理します。1分単位でのスケジューリングや同じ時間に重複してスケジューリングできるため、忙しいフリーランスにもオススメ。Google ToDoリストに連携させれば、ToDoリストを管理できるようになります。

7.Remmber The Milk(リメンバー・ザ・ミルク)

タスク管理だけでなくスケジュール管理もできるToDoアプリ。ワークフローの管理手法である「GTD(Getting Things Done)」の考え方を取り入れたアプリとして有名です。「GTD(Getting Things Done)」(仕事を成し遂げるの意味)とは効率よいタスク整理により生産性を上げるための手法であり、個人でもチームでも導入可能です。

8.Nozbe(ノズビー)

このツールも「GTD(Getting Things Done)」の考え方をもとにしています。ファイル共有や作成したプロジェクトへの招待など、複数人での使用を想定した便利な管理ツールです。

9.Microsoft To-Do(マイクロソフト トゥ ドゥ)

1日のタスクを箇条書きで書き出し、終了したタスクにチェックを入れるシンプルな管理ツールです。タスクリストそのものは複数人で共有可能ですが、チームで使用するには難しいかもしれません。

10.Superlist(スーパーリスト)

タスク管理に優れているだけでなく、リマインダーやスヌーズ機能など、タスクを遂行するためのサポートもある便利なツールです。複数のプラットフォームにも対応しているため、同じチームのメンバー間で別のプラットフォームを使用していても、互換性があるため便利です。ただし、日本語には対応していません。

まとめ

この記事ではフリーランスのタスク管理について解説しました。1日に使える時間は誰しも平等に決まっています。基本的に業務委託で仕事を請けるフリーランスがタスク管理をできないと、どれだけ案件を請けられるか把握できません。また、最悪の場合、納期を守れずクライアントに迷惑をかけることになります。

ツールを上手に活用して、日々のタスクを管理するようにしましょう。

投稿者プロフィール

廣石健悟
廣石健悟
12年の会社員経験(メーカーの機械設計など)を経てフリーライターになりました。会社員の良さ、フリーランスの良さそれぞれを実際に体験しています。記事執筆の他にインタビュー、取材(写真撮影含む)もできます。

関連記事一覧

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP