まずはこれだけを押さえておきたい!フリーランスでITエンジニアを目指そう!

How

フリーランスエンジニアでよくある悩み

「ITの仕事をしたい」
「ITエンジニアになるためにはどうすればいいのか」
「ネットで調べたらITエンジニアはやめておいたほうがいいと書いてあった」

そんな不安がありませんか?結論から言うと、ITエンジニアは不足しているため仕事がなくなることはほぼ考えられませんし、無計画に飛び込まなければフリーランスでITエンジニアを続けられます。この記事ではITエンジニアとは一体何なのかを紐解くことから、なるために必要なことまでを一気に解説しています。

目次

フリーランスITエンジニアってどんな働き方?

「特定の企業や団体の組織に属さず、自らのスキルを発揮し個人で活動する」

フリーランスに明確な定義はありませんが、このような人材を指すことが多いです。つまり直接の雇用契約をとらず、業務委託でIT関連の仕事をこなすエンジニアがフリーランスITエンジニアです。ただし、フリーランスでもクライアントの企業に常駐して仕事をすることもありますし、クライアントからの意向がなければ在宅やコワーキングスペース、カフェなどリモートで仕事をすることもあります。前者を準委任契約、後者を請負契約といいます。

フリーランスと会社員の違い

一番の違いは会社として責任をとれるか否かです。仮に誰かが失敗してもカバーしてくれる先輩や上司がいる、つまり簡単な言葉で表すと代えが利く、これが会社です。一方フリーランスの場合は代えが利きません。カバーするのも全て自分ひとりです。プロが何人もいるのとひとりしかいないのは、クライアントにとって安心感の大きさの指標になることもあるのです。これは日本が組織のための教育をやってきているからです。反面、仕事のスピード感であったり、質を極めたりすることで組織ではできない数的優位を逆手に取った対応力で信頼を勝ち取ることもできます。

金銭面では企業側と折半で支払う厚生年金・健康保険が、国民年金・国民健康保険になって全額自己負担です。

フリーランスエンジニアにはどんな職種・案件があるのか

業界によって様々なエンジニアが存在します。ここでは代表的な職種を紹介します。

システムエンジニア

顧客の要望をシステムに落とし込む設計の仕事とプログラマーが仕上げたプログラムがその要望や設計どおりにつくられているかを確認する仕事です。どちらかと言うと上流の仕事になり、責任感が伴う分やりがいもあります。

プログラマー

システムエンジニアが設計した仕様を元に指定のプログラミング言語でプログラムを書く仕事です。これをコーディングと言いますが、形にして息を吹き込むことが仕事であり、正しく動作したときの達成感はひとしおでしょう。

フロントエンドエンジニア

Web開発においてWebデザイナーが設計したデザインを元に形に起こす仕事です。コーディングするという点でプログラマーと同じですが、見た目のデザイン寄りの仕事になります。例えば、WordPressによるホームページの構築などもこれにあたります。見た目で成果がわかりやすい仕事として未経験の方向けと言えます。

アプリケーションエンジニア

どの分野の開発でも活躍できる将来性のある職種のひとつです。スマホアプリ、Webアプリ、組み込みアプリなどです。様々なプログラミング言語、セキュリティネットワーク、インフラなど幅広い知識を持っていることが望ましいです。

インフラエンジニア

IT分野の基盤となるサーバー(クラウドも含む)やネットワークの設計から運用保守までを担う幅の広い仕事です。さらにネットワーク系とセキュリティ系に分かれて仕事をすることもあります。ハードウェア寄りの仕事も含まれるためリモートではやりにくい部類に入ります。

データサイエンティスト

いわゆるビッグデータを扱う仕事です。データの分析をし課題解決をする仕事です。しいては企業戦略にも関われるチャンスもあります。ただし難易度は高めと言えます。

どうしてフリーランスのITエンジニアの人口が増えているのか

IT革命という言葉が出てきてから20年以上経ちますが、ITエンジニアの人口はとどまることを知りません。特にフリーランスはここ数年で増加が目立ちます。その理由を解説します。

①働き方改革

政府が掲げた働き方改革により、働き方の幅が拡がりました。結果、フリーランス人口全体の底上げになっています。

「働く人の事情に合わせた多様で柔軟な働き方を、働く人自身が選択できるようにする」
「長時間労働させず過労死を防ぐ」
「正規・非正規雇用の格差を解消する」

これらをマルっと解決できるのがフリーランスと言っても過言ではないでしょう。

②仕事に対する考え方の変化

これもフリーランス人口全体に関わることですが、働く人の価値観が変わり始めています。某大手広告会社の社員の過労死がニュースになってから、ワークライフバランスという言葉が表に出てくるようになりましたが、実感できた人はどれくらいいるでしょうか?SNSの発達により全く新しい仕事も溢れ、プライベートを優先できて効率よく稼げる仕事をしたいという考え方が定着しつつあります。フリーランスはその考えにマッチしているひとつと言えます。

③エンジニア不足による需要の増加

ITの技術が急速に進化を遂げている中、エンジニアは引く手数多です。経済産業省によると2030年までにITエンジニアが最大で79万人不足すると言われています。仕事全般に言えることですが、新しいことをやるには今やっていることを次の世代へ引き継いでいかなければなりません。特に最先端をいくエンジニアは技術のスピードが上がれば上がるほど手放す仕事が多くなります。全員が最先端の仕事をしているわけではありませんから、ITエンジニアの市場価値は高いです。

⑤DXの浸透

人、モノ、金の流れが急速に効率化しました。画期的なデジタルサービスが急増しました。それを支えているのがDX、そしてそれらを構築するエンジニアです。DXはこれからも進化を遂げていきますから、その波に乗りたいフリーランスITエンジニアも増えていきます。また、より専門的知識を身につけなければならないハードウェアより比較的挑戦しやすいソフトウェアを選択できる場面が多いのも要因となっています。

⑥クラウドソーシングサービスの発達

クラウドソーシングサービスとは発注者と受注者をマッチングさせるサービスです。クラウドソーシング運営会社が提供するプラットフォームでマッチング、発注から納品、報酬の支払いまでオンラインで完結できるためスムーズに仕事ができます。発注者は仕事を発注しやすく、受注者はちまなこになって営業をかけなくても簡単に受注しやすい環境が出来上がっているためフリーランスITエンジニアにとってありがたい存在です。

会社員エンジニアからフリーランスなるメリットとデメリット

デメリット

社会的信用度が低い

残念ながら会社員と比べて収入の安定性に欠けるのが理由です。組織教育をしてきている日本ではどうしても企業に勤める会社員が基準になっています。金融系の信用審査では特に顕著で、例えばクレジットカードひとつ作るにしても審査が通らないこともあります。年収の基準ラインがあるにせよ、収入額に極端なばらつきがあるより、額が少なめでも安定的に収入があったほうが望ましいと言えます。

経理作業に時間を取られやすい

毎月の収支管理は自分でやる必要があります。白色申告ならば簡易的な収支帳があればよく、あとは領収書の保管くらいで済みます。ところが個人事業主として青色申告をするならば、複式簿記による仕訳帳のほか6種類の帳簿が必要になります。ただし簿記3級レベルで対応は可能です。帳簿ツールも豊富にありますから作成はできると思いますが案件をこなす以外の時間が必要になります。

補償の少なさ

例えば病気やけがをして休業しなければいけないとき、会社員であれば傷病手当金である程度補償してくれますが、フリーランスはそれがありません。自分以外に代打がいないため、人事的な補償もありません。健康管理は非常に重要なポイントです。

孤独を感じやすい

そもそもひとりで働きたくない人は企業に勤めますからナンセンスですが、最初はよくても徐々に孤独を感じやすくなるパターンもありえます。フリーランスとして働く上で横のつながりは大切にしたいことのひとつです。

メリット

時間や場所にしばられない

フリーランスも様々な働き方がありますので一概には言えませんが、ノマドワーカー的な要素を含んでいます。解説したとおり、案件が片付くまで企業に常駐することもありますが、ほとんどの場合リモートになるため、自分で時間を決めて、場所を探して柔軟に働けます。会社員は、交通費を支給されても通勤時間分の給与は支払われません。そういったことを考えなくて済むのは大きなメリットです。

仕事を選べる

理不尽なお願いや、明らかに対価の低い案件は断れます。選びすぎるのも良くありませんが、最低ラインは自分の中で決められます。「このクライアントのためなら仕事してみたい」「お互いにメリットがありそうだ」と思った仕事に全力投球できます。

人間関係に悩みにくい

他人からの監視がないため、他人を気にせずひとりで没頭するタイプにはピッタリと言えます。逆を言うと、監視がないためサボろうと思えばいくらでもサボれます。タスク管理やスケジュール管理が自分でできる人であればこの辺りは問題ないでしょう。また近年目立つようになったセクハラやパワハラといった言葉からも無縁になります。

MustとShouldからの解放

納期を守るためにやるというのは当然の義務ですが、人から強制される「~しなければいけない」「~すべき」が発生しづらい環境にあります。余計な情報が入ってきません。

年齢を気にしなくてよい

定年に近くなってきたからもうダメだということはありません。好きな仕事であれば何歳まででもチャレンジできます。

フリーランスエンジニアになるまでの流れ

ステップ1:職種を決める

この記事で紹介した職種からなりたいエンジニアをイメージしましょう。未経験でも比較的入りやすいプログラマーやWebエンジニアは人気です。また、ほとんどの場合プログラミング言語が必要になります。

ステップ2:スキルの習得

今一度、習得すべきスキルの再確認をしましょう。例えばプログラミング言語は独学でも可能ですが、スクールに通ったり、Web講座を受講すれば効率よく学ぶことができます。さらにメリットとしては「困った時に聞ける」「良い悪いをはっきり判断してくれる」ことにあります。間違ったやり方で覚えてしまうと後で失敗するからです。
代表的な言語例:Python、Java、PHP、Ruby(HTML、CSS、JavaScript)

ステップ3:経験者に教わる

転職や就職もありです。時間はかかってしまいますが、転職や就職のメリットはプロの下について働きながら確実にキャリアを積むことができる点です。おまけに基本的なビジネススキルも身につけられます。確かにエネルギーが必要ですが、実は近道にもなりえます。他にはスクールなどで横のつながりができて師匠を見つけたらそれでもOKです。まずは実際に成功した人、現役の人を真似て行動に移すことが大切です。

ステップ4:副業としてやってみる

現時点で本業の仕事がある人や家庭の事情によりフルタイムが難しい人は副業を試しましょう。クラウドソーシングサービスをフル活用し、数をこなして実績をつくりましょう。自分で案件を獲得する練習にも最適です。

ステップ5:フリーランスエージェントを使う

副業で数をこなせるようになれば、それは立派な経歴に化けてアピールができます。実は転職と同じように、フリーランスエンジニアにもエージェントが案件を探してくれるサービスがあります。また、案件探しだけではなく、キャリアアドバイスをくれたり、仕事が決まった後もフォローアップをしてくれたり、非公開求人があったりと、サービスが充実しているサイトも多くなっています。エージェントは複数に登録しておくことをおすすめします。

ステップ6:フリーランスエンジニアのコミュニティに入る

意外と忘れがちなのが案件をとって満足してしまうことです。フリーランスは組織に従属しない代わりに孤独であるのも事実です。スキル習得では「聞ける環境」が大切だと言いましたが、仕事をできるようになってからも横のつながりは大事です。常に最新の情報を得たり、失敗したことなども教えてもらえる人がいるのは大変助かります。SNSのコミュニティを使うのも良いですし、師匠がいるなら紹介してもらうのも良いでしょう。

向上心が無いとフリーランスとして活躍するのは難しい

フリーランスは毎月必ず同じ給料をもらえるわけではないですし、景気変動に影響を受けやすいです。そのためスキル習得のための向上心がないと技術力の高さをアピールできないため、相手の信頼を得ることが難しくなるでしょう。以下のスキルも常日頃、意識付けしておきましょう。

・営業力
・交渉力
・吸収力
・自己管理能力

クライアントの対応につまづきそうなら無理せずエージェントの活用をおすすめします。

まずは会社に勤めながら副業フリーランスとして仕事を経験する

未経験からいきなりフリーランスになって活躍できる人はほんの一握りです。数多くの人が会社員でキャリアを積んでからフリーランスに転身して活躍している人ばかりです。まずは副業としてチャレンジしてみてからでも遅くはありません。その場合、就業規則を確認して本業に支障がない範囲で案件を選択しましょう。未経験の求人を紹介してくれるエージェントもありますし、焦らずにステップアップすれば問題ありません。

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