フリーランスに名刺は必要?作成時に気を付けるべきポイントと記載しておきたい内容をお伝えします!

How

フリーランスとして働くのに名刺は必要?」

「自分でデザインやレイアウトを考えるのは難しそう」

「名刺に入れるべき内容ってどんなもの?」

フリーランスで働くにあたって、名刺の必要性を考えたことのある方はいらっしゃるでしょう。しかしながら、いざ作成するとなると何から始めるべきなのか、どのようにして進めていけばよいのかに迷ってしまい躊躇しているという方もいるのではないでしょうか?

今回はそんな疑問を解決し、魅力的な名刺の作成方法についてご紹介していきます。

フリーランスでも名刺は必要?

仕事をするうえで名刺は基本的に必要だと相場が決まっています。ビジネスを通してはじめて会った相手とは自然に名刺交換するはずです。そのときに、会社員なのか、経営者なのか、フリーランスなのかといった立場は関係ありません。会社員なら、名刺交換は新入社員研修で教わる内容です。基本的なビジネスマナーを守るためにも名刺を作成しましょう。

中には「案件の100%をインターネット経由で受注しているため、名刺は必要ない」というフリーランスの方もいるかもしれません。案件の受注はたしかにインターネットで行うかもしれませんが、日常生活で誰にも会わないことはないでしょう。そのようなとき(決してビジネスつながるような出会いでなくても)名刺がないと、名刺交換できなく困るでしょう。

フリーランスの名刺に絶対に入れるべき項目

次に、名刺を作成する際に記載しておきたい項目を確認していきましょう。

1,名前・屋号

仕事をする際に使用する名前のことを屋号と言います。フリーランスの場合、屋号を持つも持たないも自由となっているので、屋号がある場合には屋号を、自分の名前で活動している際には名前を入れましょう。フリガナをうっておくと読み間違い等がなく、安心です。

フリーランスの中には本名とは別に、フリーランスとして活動するときに名乗っている名前(ペンネームのようなもの)がある方もいるかもしれません。そのような場合は双方の名前を併記しておくとよいでしょう。

ペンネームしかない場合、名刺交換する段階では問題ないかもしれませんが、いざ一緒に仕事をして請求書を送付したとき、名刺の名前と口座名が違っているとあらぬ誤解をかけられてしまうでしょう。

反対に本名しか書いていない場合、いざ一緒に仕事したときに急に違う名前を言われたクライアントは困惑するでしょう。

本名以外の名前で仕事をしていても、いずれ本名を明かさないといけないタイミングはやってきます。ペンネームを大切にしたい気持ちはわかりますが、両方の名前を書いておくとクライアントにわかってもらいやすいでしょう。

2,肩書

肩書とはその人を特徴づける社会的な地位や称号のことです。

名刺を見れば、どのような仕事をしている人なのかが一目でわかるように記載します。データはありませんが、印象としてはこのような肩書の方が受注につながりやすいかもしれません。

案件獲得に繋がる資格に関しては、肩書とともに記載するのもおすすめです。

一般的にはどのような肩書を名乗っても問題ありません。フリーランスといえど、一人で会社を運営しているようなもの。「代表」と書いても問題ありませんし、ECショップを運営しているなら「店長」でも問題ありません。また、士業の方は「所長」でもよいでしょう。ただし、フリーランスなのに「社長」や「CEO」と名乗ると肩書から連想する規模と実際の規模に乖離が生じ、恥ずかしい思いをするかもしれません。

ただし、フリーランスが名乗ってはいけない肩書もあります。それは「取締役」や「代表取締役」。これらの肩書は取締役会を設置している会社でないと名乗ることが禁止されていますので気を付けてください。

一方、自身のスキルを売りにするフリーランス(ライターやデザイナー等)の場合、「代表」とだけ書かれていても、名刺をみたときに何ができるのか理解してもらえません。そのような職種の方は素直にライターやデザイナーを名乗ればよいでしょう。しかし、他者との差別化のため「◯◯なWebライター」や「■■のWebデザイナー」等アレンジをするのはよいでしょう。

3,住所

フリーランスの方であれば、居住している個人の住所を記載することに抵抗があるという場合もあり得るでしょう。

その場合には、市町村までの記載とするというのも一つの方法です。そうすることで、居住地を特定される心配がありません。

そのほか、バーチャルオフィスの利用も選択肢として挙げられます。バーチャルオフィスとは、その名の通り仮想の事務所のことであり、事務所の住所を貸し出すというサービスです。月額数千円程度で借りられるので、比較的手軽に利用することが可能です。

バーチャルオフィスによっては住所を使えるだけでなく、郵便物の受け取りにも対応しているところがあります。クライアントによっては契約書等を郵送してくる場合もあります。そのようなとき、自宅の住所を知られたくなければ、バーチャルオフィスは有効でしょう。

4,電話番号・FAX番号

仕事用に固定電話を引いたり、仕事用のスマートフォンを所有していると、プライベートとはっきりと線引きすることができるためおすすめです。コストがかかることから、金銭的な余裕がある場合には検討しましょう。

プライベートと仕事でスマートフォンをわけたいけど、2台持ちたくないという方にはデュアルSIM対応のスマートフォンもおすすめ。1台のスマートフォンに2枚のSIMカードを挿入できるため、電話回線を2本契約できます。それぞれ別に使用量を管理されるため、経費計上時に家事按分する必要がありません。ただし、基本料はそれぞれにかかってくるため、一般的なSIMカード1枚のスマートフォンより通信量は高くなるでしょう。SIMカードごとに通信キャリアを変えられるタイプもあります(それぞれの通信キャリアと契約が必要)。

5,メールアドレス

こちらの場合も、電話番号と同様に仕事用のアドレスを持つことで、プライベートのメールと混同することなくスムーズに業務を進めることができるようになります。

フリーのメールアドレスでも良いですが、仕事用には独自ドメインのアドレスの使用がおすすめです。

独自ドメインとは所有者が自分一人のドメインのこと。使用料がかかりますが、信頼度アップにつながります。

一般的なクライアントなら問題ありませんが、官公庁や自治体にフリーメールのアドレスからメールを送ると、ブロックされて相手に届かない場合があります。このようなケースもあるため、サーバーを借りられるならオリジナルドメインのメールアドレスを作るといいでしょう。

6,ホームページ

仕事用のホームページがあればURLを記載しておきましょう。ただし、URLの場合には名刺を見て打ち込むという手間が必要となります。QRコードを添付しておけば、読み込むだけで閲覧可能なのでより手軽にアクセスしてもらえるでしょう。

ホームページには今までの作品集(ポートフォリオ)を載せることはもちろんですが、どのような業務に対応できるのか、どの程度の単価なのか、納期はどのくらいかかるのか等記載しておくとよいでしょう。また、サンプル製作無料等、相手がはじめにリスクを負わなくてよいよう、初めて取引をする相手向けの工夫やサービスも必要です。

ホームページのURLと同様に、SNSのアカウントを記載しておくのもよいでしょう。

7,これまでの実績

名刺を作成する大きなメリットは、自己アピールできるという点です。そのため、名前や連絡先といった必要最低限のことだけでなく、これまでの実績や経歴等も併せて記載することで今後の仕事に繋がる可能性が広がります。実績は、営業活動をするときに必ず必要です。

ただし、名刺のサイズは限られているため、詳細を記載する場合には裏面を利用したり詳しい内容はURLやQRコードに載せるという方法で自分を売り込んでいきましょう。

印象に残るフリーランスの名刺を作成するコツ

次に、実際に名刺を作るうえで気を付けるべきポイント、作成のコツについてご紹介していきます。

1,基本形態を守る

印象に残るという点を重視しすぎると、奇抜すぎたりルールから外れるといったデザインになってしまいがちです。あくまでも名刺はビジネスマナーの一環として交換するものだということを忘れないでください。

そのため、まずは基本形態にのっとった形で作成を進めていくことが求められます。

具体的には、

・名前を一番目立つ形で記載する

・文字の間隔を揃える

・余白に違和感がないか(多すぎたり少なすぎたりしないか)等といったものです。

2,サイズは定形のものがおすすめ

周りと差をつけるために、形を変えたりサイズを大きくする等の工夫をしたいと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、保管する名刺入れや名刺ケースに入れる際に入らない名詞ほど保管に困ることはありません。

仮に、形やサイズで個性を演出したいのであれば、定形サイズ内で納めるようにしましょう。ただし、その場合には名刺のサイズが小さくなってしまうため記載できる内容が限られてしまう可能性があります。

3,台紙選びにこだわる

先ほどお伝えしたとおり、奇抜すぎる名刺は悪い意味で印象に残ってしまう可能性があるため、細かいところにこだわりや独自性を取り入れるという方法をおすすめします。その一つが台紙選びです。

はじめに、厚みに関してははがきより厚めのタイプがしっかりとした重厚感のあるタイプであるためおすすめです。次に、質感に関しては光沢紙(写真等を入れる場合におすすめ)、マット紙(光沢がなく、落ち着いた印象になる。さらりとした手触り)、上質紙(シンプルでベーシックな印象)等さまざまな種類があります。自分のデザインした名刺に合わせて選ぶとよりデザインが引き立ちます。

4,顔写真、似顔絵、ロゴを載せる

ほとんどの場合が文字で成立している名刺の中に、顔写真や似顔絵、ロゴがあるととても印象に残ります。写真を載せるのに抵抗がある場合には似顔絵にしたり、それもちょっとという場合には、ロゴマークを載せるだけでも名刺の雰囲気がガラッと変わります。

ただ、やはり一番インパクトがあるのは顔写真でしょう。一般的には顔写真が載っていない名刺が多く、顔と名刺の名前が一致しない方も出てくるでしょう。それを一致されるには、名刺をもらった人の記憶力に頼ることになってしまいます。しかし、名刺に顔写真が載っていれば覚える手間が省けるうえ、忘れたとしても名刺を見ればまた思い出せます。名刺に顔写真を載せるメリットは意外に大きいかもしれません。ただし、必要以上におしゃれに加工した写真を名刺に載せると、名刺交換のときに恥ずかしい思いをするかもしれません。

5,サイトやロゴとデザインを揃える

仕事用のサイトやロゴマークがある場合には、名刺のデザインを統一することで相手の印象に残りやすくなります。

作成するにあたっても統一感のあるデザインであった方が作りやすくイメージも浮かびやすいのでおすすめです。

名刺を自作することはできるか?

このように名刺には記載する事項や載せるロゴ等、用意すべき素材がたくさんあります。文字のフォントや素材のレイアウトは自分で考えるにしても、ロゴやイラスト等を自作で用意できない方も多いでしょう。

そのようなときは、クラウドソーシングサイトやスキルマーケットでイラストレーターの方を探してみましょう。簡単なイラストであれば、それほど費用も時間もかけずに作ってもらえるでしょう。

しかし、フリーランスの中には経済的に困窮しており、名刺の作成代すら出せない方もいるでしょう。そのような方のために、名刺のデザインをゼロから作る方法があるのです。

たとえば、Canvaというデザインソフトがあります。このソフトは名刺だけでなく、チラシやプレゼンテーション資料等さまざまな資料のためのテンプレートや、簡単なイラストが用意されています。これらの素材を使ってオリジナルの名刺を自分で作れるのです。

名刺をデザインするのにおすすめのツール

続いては、名刺作成のツールをご紹介していきます。それぞれに特徴があるので自分に合ったものを見つけてください。

1,名刺通販ドットコム~初心者にも使いやすい

予算やデザインに合わせて好みのものを選択できるのが名刺通販ドットコムの魅力です。300以上のテンプレートの中から好みのものを選ぶことができます。そして、そのまま注文することも可能です。

2,スタプリ名刺~業種ごとにおすすめのテンプレあり

スタプリ名刺の特徴は、業種ごとにテンプレートが用意されているため、初めての名刺づくりに不安を感じている方でも気軽に利用することができるという点です。

デザインの見本は500種類にのぼり、ソフト不要で自由編集画面にてオリジナル名刺を作成することが可能です。このサービスも、そのまま注文できます。

3,ラベル屋さん~自宅印刷可能

ラベル屋さんは、自宅で印刷が可能であり、必要な時に必要な数をプリントすることができるという手軽さが魅力です。多彩なプリンタ用紙に対応していることから、自宅で作成したからと言って簡易的なものが出来上がるということではなく、しっかりと本格的な名刺を作成することができます。

名刺デザイン作成失敗例4選

情報詰め込みすぎ、文字小さすぎ

1つ目の失敗例は情報を詰め込みすぎた例です。氏名や住所等基本的なことを記載するのはもちろん、複数の肩書や複数の事業内容、それにこれまでの実績等、情報を詰め込みすぎました。そうすると名刺をもらった立場からすると、文字が小さくて読みづらいのは当然ですが、どれが大切な情報なのか分かりづらいでしょう。

フォントが個性的

他のフリーランスと差別化するために個性的なフォントを使いたい方もいるでしょう。たとえば、猫文字のように丸い文字だったり、ロックバンドが使うようなカッコいい(と本人は思っている)フォントを使ったとしましょう。渡す方は気分がよくても、渡された方は読みづらいもの。たしかに印象には残るかもしれませんが、読みづらい名刺は見返されることもないでしょう。

高級な紙を使ったため、配りづらい

他のフリーランスと名刺を差別化しようと、高級な紙を使って名刺を印刷する場合もあるでしょう。しかし、人と会う機会の多いフリーランスの場合、すぐに名刺がなくなってしまい、その度に印刷する必要があります。しかし、高級な紙を使っているため、印刷代(材料代)が高いのです。あまり高価な名刺を作ると、気軽に配りづらくなってしまいます。

載せた顔写真が暗い

「名刺に顔写真を載せて差別化しよう」と思うのはよいことですが、載せた写真の顔が暗く写っていると逆効果でしょう。自分のスマートフォンで撮るとどうしても暗くなったり、反対に明るくなったりする方は、少しお金を払って写真スタジオできれいに撮ってもらった方がよいかもしれません。

まとめ

以上、フリーランスの名刺の必要性や作成の際のポイントについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

名刺はビジネスを進める際に第一印象を決める大切なツールであり、また仕事を進める上でも大きな役割を担うものです。

そして、各種ツールを活用し、ポイントをしっかり押さえれば案外簡単に自分で作成することが可能です。

作るか否か迷っていた方は、ぜひこの機会におすすめの名刺作成ツール等を活用して自分のオリジナル名刺を作ってみてください。

投稿者プロフィール

sayakyame
現在小学生から幼稚園まで3児の男児子育て真っ最中の主婦です。
3年程前よりライターの仕事を始め、さまざまな分野の執筆を進めています。
前職では人事採用担当の仕事をおこなっており、採用関係や自身の育児や出産にまつわる記事に関しては、実体験をもとに執筆を進めていくことが可能です。

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