フリーランスプログラマーとして活躍するには？失敗談や準備すべきことをご紹介

フリーランスプログラマーに興味があるものの、独立に不安があり一歩踏み出せず、躊躇していませんか？会社で経験を積み実績やスキルを身につけていたとしても、転職や独立後によくある失敗や挫折する場面など情報が足らず、チャレンジに踏み込めない人は多いです。フリーランスは会社員勤めとは違い自由度が高いメリットがある反面、独立前に対策しておかないと収入が減ってしまい生活が回らなくなってしまう可能性があります。そこで今回は、フリーランスプログラマーが独立後に実際に体験した失敗談や事前に準備すべきことを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスプログラマーとして独立したら上手くいかなくなってしまった

フリーランスプログラマーとして活躍するためには、プログラマーとしての経験やスキル以外にも求められる能力があることを知っていますか？プログラマーとして一定の経験値があり、スキルにも自信がある人が、フリーランスプログラマーに挑戦する。というのがよくあるパターンです。しかし、自分からクライアントに自分を売り込んだり、クライアントの意図を汲み取れるなど、コミュニケーション能力がないと長くは続かないことが多いです。その他にも実際にフリーランスプログラマーに挑戦して失敗してしまったという“失敗談”は数えきれないほどあります。

まずはじめに、先輩たちの失敗談をご紹介し、どんな点が悪かったのか、どのような対策を講じることで未然に防ぐことができるのかなどについて考えていきましょう。

フリーランスプログラマーの失敗談①独立したら仕事が無くなった

フリーランスプログラマーとして独立した最初の1年目に一番苦労したという声が多くありました。それまで、フリーランスプログラマーとしてやっていけるだろうと高をくくっていた人も、「案件の獲得」に手こずるケースが多いようです。会社勤めの場合には、案件を獲得するために営業が奮闘してくれますが、仕事の獲り方や営業方法を知らないまま独立してしまうと、仕事が全くなくなってしまうケースも考えられるでしょう。

仮に高いスキルがあったとしても、クライアントにうまく伝えたりアピールすることができなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。

人脈と環境を整えたり、副業案件で仕事の獲り方を学んだりと、案件獲得方法の道筋をきちんと経てておく必要があります。専門のエージェントを利用するのもおすすめです。

フリーランスプログラマーの失敗談②スキルが不足していたが誰にも訊けなかった

フリーランスプログラマーとして安定した収入を得るためには、会社勤めのプログラマー以上に高いスキルを身につけて自分をアピールしていく必要があります。フリーランスプログラマーになってからでは、不明点を誰かに尋ねることができないので、会社員時代に、希少言語を習得したり、分からないことがあればその場で解決できるようにしておきましょう。また、フリーランスプログラマーになってからもスキルアップの時間を確保することも重要です。

目の前の案件獲得に全力投球してしまいがちですが、それだけでなく仕事をこなしながらも日々のスキルアップに勤しむことが、将来にわたってフリーランスプログラマーとして活躍し続けるためのポイントとなるでしょう。

フリーランスプログラマーの失敗談③いつでも・どこでもが仇となった

フリーランスの「自由度が高い」部分はメリットでありつつも、収入アップのために低い単価でも請け負ってしまい、仕事を抱え込み労働時間が長くなってしまうのもよくあるケースです。

自分のキャパを超える量の仕事を請け負うことが原因で、心身に不調をきたしてしまうということもあり得るでしょう。

独立後1年目は顧客を獲得するためにも、多少奮闘する必要がありますが、実績を作れた後は時間単価を意識してみましょう。高単価な案件を獲得できれば、短い労働時間で高い収入を得ることができます。仕事に費やす時間と単価が見合うものなのか判断する力も必要となってきます。

フリーランスプログラマーの失敗談④クライアント様との対話・交渉ができない

会社勤めのプログラマー時代は、対話や交渉術がなくても仕事がもらえます。しかし、フリーランスプログラマーとして収入を得るためには、クライアントに提案する力や相手の意図を汲み取る力も持ち合わせておくことが重要です。クライアントと話がかみ合っていなかったり、適切な提案ができなければ、仕事を獲得することも難しく生活できなくなってしまうリスクもあります。成果物だけにコミットするのではなく、対話や交渉する力も求められていることを覚えておきましょう。

すなわち、プログラミングという仕事に直結するスキルだけでなく、コミュニケーションやプレゼンテーション力のような力を養っていくことも重要になるというわけです。

フリーランスプログラマーの失敗談⑤仕事以外の部分が時間を圧迫した

フリーランスプログラマーになってから、仕事は軌道にのったが仕事以外の部分が時間を圧迫したという声も多かったです。フリーランスプログラマーは、「高単価な仕事が溢れていて楽に稼げる」といったイメージが浸透していますが、決して楽ではありません。仕事のミスはすべて自己責任ですし、納期までのスケジュール管理も必要です。クライアントとの関係を築くために努力しなければいけないことも多くあり、求められる能力は多いです。また、満足のいくクオリティを実現するためにも、仕事以外の部分を効率良くさばいていくこともポイントとなります。慣れない確定申告や経理の仕事に時間を取られないためにも会計ソフトやオンラインの秘書サービスなどを利用しましょう。

フリーランスプログラマーの失敗談⑥安請け合いをしすぎた

先述したように、1年目は単価にこだわりすぎず、どんな案件でも実績を積む意味でどんどん仕事をこなしていくべきです。しかし「低単価で仕事を請ける」ことを継続してしまい、失敗してしまったというケースも散見されます。単価を上げるタイミングに迷ってしまうかもしれませんが、量で仕事を確保するのではなく自分のスキルと時間に見合った案件に絞っていきましょう。もちろんそのためには、プログラマーとしてのスキルや交渉する力を伸ばしておくことが重要です。

独立前にしっかりと準備しておくことが重要

フリーランスプログラマーとして独立するためには、できるだけ準備に時間を取りましょう。

ここでは具体的にどのような事前準備が必要かについてお伝えしていきます。

スキルを身に付ける

プログラマーとして活躍するうえで、プログラミングスキルを高めることは重要です。

プログラミングスキルを習得する方法として主に2つの方法があります。

独学で学ぶ

独学の大きなメリットとしてあげられるのが、出来るだけお金をかけずに自分のペースで学べるということです。案外プログラミングを独学から学ぶという人は多く、学び初めにはピッタリだといえます。

独学では、参考書などを活用して学ぶほか、各種Webサイトを活用する方法もあります。

さまざまなものが出ていますので、実際に見てみたり口コミを参考にして、自分に合ったものを見つけてみましょう。

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールでは、各種カリキュラムが準備されているので、自分のレベルに合った講座を受講することができるということ、またプロの講師がポイントを押さえて効率的に指導してくれるため、短期間でしっかりとスキルを身に付けやすいというのがメリットです。一方で、費用がかかるため、予算や内容を吟味する必要があるといえます。

目標を決める

プログラマーに限らず、フリーランスとして仕事を始めるのであれば、まずは目標を決める必要があります。

「時間や場所に縛られずに自由に働きたいから」という安易な理由でフリーランスとして働こうとしても、モチベーションは維持できないでしょう。たとえば、年収どれくらいだとか、案件をどのくらい獲得したいなどの具体的な目標を掲げることで、どのように仕事を進めていくべきかの道筋を立てることができます。

ポートフォリオの作成

ポートフォリオがあれば、周りのプログラマーと差別化を図ることができるほか、名刺代わりとして自分自身を売り込むことができます。

特に自信がある実績やスキルがあれば、積極的にクライアントにアピールしていきましょう。

税金の知識を身に付ける

会社員であれば、各種税金は給与天引きとなり自分で納める必要がなかったものが、フリーランスの場合には確定申告を行い自分で納める必要があります。

確定申告の際には、経費の計算や各種控除を正しく計算することで、納税額を抑えることにもつながります。

正しい知識を身に付けておくことが、収入を確保することとなりますので、確実に身に付けておきたいものです。

なお、簿記や会計の知識が不足しているという場合であれば、会計ソフトを活用するのもおすすめです。初心者にもわかりやすく使用することが可能です。

人脈を大事にする

フリーランスとして働くのであれば、人脈を広げることは非常に重要になります。会社員時代の人脈があるのであれば大いに活用していきましょう。

最新の情報を収集したり、フリーランス同士の輪を広げるなどすれば、案件獲得にもつながる可能性も高まります。

もし不安ならフリーランスになってすぐはエージェントなどを利用してみる

フリーランスプログラマーの中には、特定のクライアントに頼ってしまい、顧客数が少なく困っている人も多いです。得意先の案件が止まると収入が途絶えてしまうため、ハイリスクな状態に備え、顧客のソースは複数持っておくのが良いでしょう。

そうすることで、1つのクライアントとの契約が突然切れるようなことがあっても、他でリカバーすることが可能になります。

ここでは、案件を獲得するためにはどのような方法があるのかについてご紹介していきます。

クラウドソーシングの利用

最も手軽で始めやすい方法として、クラウドソーシングの利用があげられます。

クラウドソーシングは、無料で登録して多数の案件から自分に合ったものを探すことができます。ただし、人気の案件には応募が多数集まり、なかなか獲得するのが難しいというのが実態です。

フリーランスとして最初の段階であれば、たとえば単価が安い仕事や時間があまりかからない単発の仕事などについても積極的に取り組み、実績を積んでいくというのがおすすめです。

エージェントサービスの利用

「自分で仕事を見つけるのが難しい」「何から始めてよいのかわからない」など、フリーランスとして仕事を始める上でどのように動けばよいか迷っているのであれば、エージェントサービスを活用してみましょう。

どのような仕事がしたいか、またアピールできる実績やスキルをしっかりとクライアント側に伝えて、橋渡しとなってくれます。

その他にも、確定申告の手続きをフォローしてくれたり、仕事を進める上での不安や相談事があれば乗ってくれるなど、フリーランスとして仕事をするうえで全面的なサポートを受けることができます。

なお、エージェントは自分の代わりに案件を企業から獲得してくれるため、手数料は10％ちょっと取られるものの、営業が苦手な人にはぜひ活用してほしい業界ならではのサービスです。

人脈を活用する

事前準備の際にもご紹介しましたが、人脈を活用して、元の会社の人から仕事を紹介してもらったり、同じくプログラマーである人同士のコミュニティの中で案件を紹介してもらうなどの方法もあります。

すでに出来上がった人脈の中で紹介してもらう仕事のメリットは、信頼関係が出来上がっているという点です。仕事に関するわからないことがあれば、気軽に訪ねることができたり、納品期限に関する交渉がしやすかったりなど、臨機応変な対応を期待することができます。

もちろん、知り合いであることに胡坐をかいて仕事がおろそかになるようなことがあってはなりませんので、その点には注意が必要です。

交流会への参加

人脈形成が完全でないと感じる場合であれば、交流会に参加することで人脈を広げ、さらには案件を獲得するという方法がおすすめです。

交流会には、同業種のほか、異業種やほかの職種の人たちを集めて実施されるものもあり、目的に合わせて自分に合ったものに参加することができます。

交流会に参加するのは、個人だけでなく企業が人材確保を目的としている場合もあります。その場合、参画する企業側も、良い人材を見つけたいという目的をもって出展しています。

ただし、一口に交流会と言ってもすべてが安心して参加できるものとは限りません。交流会と言いながら、実際にはしつこく勧誘や営業を受けるものや、イベント自体が怪しいものであり、本来の目的とは違った内容であるものなどもあります。

したがって、交流会に参加するのであれば、主催や運営元がどこであるか、内容は自分が求めているものであるか、これまでの参加者の口コミなどがあればそれを参考にして、間違いのないものを選ぶようにしましょう。

SNSやブログの活用

より多数の人にこれまでの実績やスキルをアピールする方法としておすすめなのが、SNSやブログの活用です。

不特定多数の人に、情報を発信することができるので、プログラマーの仕事を依頼したいと考えている人の目に留まれば、案件獲得に繋がる可能性があります。

クラウドソーシングやエージェントサービスと併用して活用することで、より効率的に仕事を探すことが可能になるでしょう。

情報発信の際に気を付けるべきポイントとして、かえってマイナスの印象になるような雑なものにしないということです。

しっかりと自分を売り込むことができるような構成や内容にすることを意識して、気合を入れてページを作成しましょう。

誰にでもあるミスをどうリカバリーするか

フリーランスプログラマーとして30代を超えた人は、キャリアもある分、何とかなるだろうと考えている人が多いです。しかし、一人で仕事をしていればミスをしてしまうこともあり、半年以上仕事を上手く回せなくなる時期があったという人もいます。失敗は起きてしまうことを前提に、どうリカバリーをするか想定しておくことが大切です。これからフリーランスプログラマーとして独立を検討している人は、色々なパターンを想定して適切な対処ができるように考えておくといいでしょう。

今回の記事では、フリーランスが独立した際に失敗を回避して仕事を軌道に乗せるためのポイントをまとめて詳しくご紹介してきました。

フリーランスのプログラマーとして活躍するうえでの参考になれば幸いです。

投稿者プロフィール

伊藤沙耶

初めまして、私はフリーランスのエンジニアとして10年以上の経験を持っております。専門分野はウェブ開発とモバイルアプリケーションの設計・開発です。これまでに、多様な業界のクライアントに対して、使いやすく革新的なソリューションを提供してきました。特に、React、Angular、Node.jsを用いた高度なSPA（Single Page Application）の開発には自信があります。

また、モバイルアプリ開発では、iOSとAndroidの両プラットフォームに対応したアプリケーションを数多く手掛けてきました。クライアントのビジネスニーズに合わせたカスタムソリューションの提供を得意としており、ユーザー体験を最優先に考えたアプリ設計を心掛けています。

フリーランスとしてのキャリアを通じて、様々なチームと協力し、リモートワークにも柔軟に対応してきました。コミュニケーション能力とタイムマネジメントは自分の強みであり、クライアントとの良好な関係構築を常に意識しています。新しいプロジェクトに対する情熱と、常に技術の最前線にいることへの意欲が私のモットーです。

どのようなプロジェクトも積極的に受ける姿勢で、新たな挑戦を楽しみにしています。ご連絡をお待ちしております。

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