未経験者がフリーランスのWebマーケターになるには?必要なスキルを徹底解説!

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ネットが当たり前のように活用されるようになり、働き方が多様化してきている現代ではさまざまな仕事が存在しています。特にIT関係の仕事においてはトレンドの変化が激しいながらも高い人気を誇る業界といえるでしょう。

IT系の仕事のなかでも特に幅広い知識が必要とされる「Webマーケティング」が注目されるようになっています。

フリーランスとしてWebマーケティングを仕事にしたいという方も見受けられますが、なかには

「Webマーケティングという言葉は聞いたことあるけどどんな仕事なの?」
「将来、フリーランスとしてWebマーケティングの仕事がしたい」
「Webマーケターはどのくらい稼げるのだろうか」

など、Webマーケティングについて疑問を抱いている人も多いはずです。

そこでこの記事ではWebマーケティングの仕事内容やどのくらい稼げるのかを解説していきます。将来、フリーランスとして独立した際にはWebマーケティングを仕事にしたいという方は参考にしてみましょう。

フリーランスのWebマーケターの仕事内容は?

Webマーケターの重要な仕事は消費者に商品やサービスそのもの、あるいはその広告を印象付けることです。そのためには市場調査にはじまり商品企画やパッケージづくり、そして広告の打ち方(回し方)など、非常に広い範囲の作業を行います。

Webマーケターの仕事は、細かいことも含めて売上やブランドイメージの向上に直結しているのが魅力と言えるでしょう。しかし、裏返せばほんの些細なミスが引き金となって多大な売上を失ったり、ブランドイメージが崩れたりするため、非常に責任の重い仕事と言えます。

ただし、インターネット上には商品やサービスがあふれていて、正直なところ消費者はどの商品やサービスが自分の問題を解決してくれるのか分かりづらい状況です。そのような消費者に商品やサービスの存在を知らせることが、Webマーケターとして求められていることになります。

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Webマーケターの仕事の種類

Webマーケターの仕事の種類として、大きく分けて4つあります。

広告運用

インターネットにアクセスすれば、何らかの広告を目にすることも多いはずです。そのくらい、インターネット上に広告があふれています。

広告を掲載する場所はどこでもいいのかというとそうでもありません。売りたい商品やサービスのターゲットとなる属性の方が見るであろうWebサイトに掲載することが重要です。ターゲットが見ないWebサイトに広告を掲載しても効果を最大限に発揮することはできなくなります。

そのため、広告の配信先を選定して広告を打ったり、目標との乖離、乖離する原因、原因に対する対策などPDCA(Plan, Do, Check, Action)を回したりする必要があります。

SEO施策

SEO施策とは製作したクライアントのWebサイトを、検索エンジンで上位表示させるための施策です。競合サイトの分析や競合サイトにない価値の提供など、あくまでも想定的にWebサイトとして優れていることが必要になります。しかし、検索エンジンの表示順位の決定方法は公開されていません。さまざまな事例から上位サイトの要素を分析し、どのような施策をすれば検索順位が上がるのか検討・実行するのがSEO施策です。

もちろんサイトに訪れる方の属性(年齢、性別、居住地など)や訪問数などのデータ分析も行います。その上でコンテンツを充実させたり、消費者が興味を持つWeb上のイベントを開催したり、Webサイトとしての総合力が試されることになります。

SNS運用

マーケティングの手法としてのSEO施策は以前からも行われてきましたが、近年ではSNSの運用もWebマーケターの仕事となっています。

当初、SNSはユーザー(消費者)どうしがつながるためのツールでした。しかし、近年では企業が商品やサービスを売るためのツールとしての側面を持つようになりました。具体的にはSNS上でのプレゼント(いいね、やリポスト)がもらえるキャンペーンを行ったり、サンプル品のモニターを募ったりと、消費者との直接の交流により商品やサービスを身近に感じてもらうきっかけを作っているのです。

一方、消費者から見ても自分が好きで使っている商品やサービスを展開する企業と直接コミュニケーションが取れるのは、うれしいことでしょう。

Webディレクション

広告やSEO、それにSNSで消費者を集めても、送る先のWebサイトがなかったり、簡素なものだったりすると、消費者のマインドは冷めてしまいます。

ただ、Webサイトという箱があればよいのではなく、どのようなWebサイトを作るか(コンテンツの内容、デザイン、コピーなど)、どのようにWebサイトを運営するかが大切になってきます。Webマーケターは各クリエイター(コピーライター、デザイナー、コーダーなど)とコミュニケーションを取りながら進めるため、それほど深くはないが広い知識と各クリエイターと円滑にコミュニケーションを取るためのコミュニケーションスキルも必要になるでしょう。それぞれのクリエイターへの指示出しや全体的な方向決めなど、どちらかと言うとプレーヤーというよりはマネージャーよりの仕事になります。

フリーランスのWebマーケターの年収

Webマーケターの年収はどの程度でしょうか?ある調査(※1)によると、フリーランスのWebマーケターの年収は300万円〜400万円がボリュームゾーンとなっているようです。

ただし、フリーランスである以上安定して稼げるかはその人のスキルやタイミングにもよります。スキルがなければ稼げないのは当然だとして、スキルがあっても案件が終わればそれ以上報酬はもらえません。基本的に複数のクライアントを抱えてリスクを分散しながら仕事を進めることも大切になります。

※1:PR TIMES「【働き方改革/実態調査】フリーランスWebマーケター300人に聞いた年収や働き方、実態について

Webマーケターにとって必要なスキルとは?

Webマーケターにとって必要なスキルはどのようなものがあるのでしょうか。

ここではWebマーケターとして活躍したいという場合に必要なスキルを紹介していきます。

情報の収集、分析力

マーケティングにおいて自社の現状を把握し、市場の状況を分析することで的確な判断を下すことが重要なポイントとなります。フリーランスのWebマーケターには膨大な量の情報をもとに情報を選別する「情報収集能力」と情報を適切に理解するための「分析力」が必要です。

また、関連するスキルとして分析した情報を共有するスキルや課題解決のための戦略を立てるスキルなども重要になってくるため、幅広い知識やスキルが必要になってきます。

コミュニケーション能力

フリーランスのWebマーケターとして働くためにはコミュニケーション能力も必要になってきます。「フリーランスなのにコミュニケーション能力が必要なの?」と感じる方も多いですが、クライアントの要望を的確に読み取るためには密なコミュニケーションで情報をすり合わせていくことが重要となります。

また、クライアントだけではなく、デザイナーやライターなど、現場スタッフとも情報を共有することが非常に重要です。情報伝達ミスによる行き違いが起きないよう、しっかりとした指示を出す必要があり、密にコミュニケーションを取っておくことが大切になります。

フリーランスだからこそクライアントや現場スタッフと連携するためのコミュニケーション能力は必須な能力といえるでしょう。

コンサルティング能力

Webマーケターの仕事は、クライアントの課題をみつけて解決策に見合った施策を実行していくコンサルタント的な役割もあります。

課題解決を目指して具体的な施策を提供する能力は、Webマーケターにおいて欠かせない能力のひとつです。欠かせない能力の具体例としては、現状のマーケティング分析や競合他社の状況把握、目標を達成させるための戦略立て、戦略を実行・改善などがあります。

クライアントとの契約を長期的に継続してもらうためには、言われたことだけに取り組むのではなく、自ら考え、提案していくコンサルティング能力が必須になってくることを覚えておきましょう。

未経験でもフリーランスのWebマーケターになる方法

未経験からWebマーケターになりたいという方もいるはずです。

しかし、Webマーケターになるまでの手順や方法を理解していなければ活躍することは難しいでしょう。

ここでは未経験からWebマーケターになるまでの方法を紹介していきます。

Webマーケティングの知識・スキルを習得する

Webマーケターとして仕事をしていくにはWebマーケティングの知識やスキルの習得は欠かすことはできません。そのため、まずはWebマーケティング全般の知識を身に付けていくようにしましょう。

SEOやWeb広告、コンテンツマーケティング、SNS運用など自身の興味に合わせて理解を増やしていくことがおすすめです。また、自身と異なる分野の担当者と同じレベルで会話ができるよう最低限の用語やWebの仕組みを理解しておくことが大切です。

勉強方法としては

  • 本を活用して独学で学ぶ
  • スクールに通う
  • ログ運営を通して学ぶ

の3通りがメインになってきます。

本を活用して独学で学ぶ

本を活用して学ぶメリットとしては、書籍代のみで勉強することができる点にあります。コストを抑えて学ぶことができるため、なるべく低コストでWebマーケティングを学びたいという場合におすすめです。一冊でWebマーケティング全般の知識を学べる書籍もあるので一冊分1,000円〜3,000円程度で学ぶことができます。

独学である以上、わからないことがあった場合に気軽に質問できないという点が大きなデメリットです。また、本を読むだけでは実力を身に付けることが難しく、実践してはじめて自分のスキルにすることができます。アウトプットの場がないということも独学で勉強する際のデメリットといえるでしょう。

Webマーケティングの世界を知る一歩として気軽に勉強できる書籍での学習は非常におすすめです。まずは自分に合う書籍をみつけて、今後何を学んでいくかの判断材料にしてみましょう。

スクールに通う

時間をかけずに実践的に学びたいという場合にはスクールに通うのもおすすめです。

わからないことはすぐ質問することができ、学習するためのカリキュラムが整っているので効率よく学習することができます。また、学習をともにするメンバーとのコミュニティなどがあるため、一人で悩みを抱えて孤独を感じることなく学習に取り組むことが可能です。

その反面、スクール費用として10万円〜70万円と高額な費用がかかってしまうことも多く、気軽に通いにくいというデメリットがあります。

ただし、独学では身に付けることが難しいスキルや知識を最短で学ぶことができるので、スキルを身に付ける際に時間をかけたくないという方におすすめの学習法といえるでしょう。未経験からWebマーケターを目指す方に最適です。

ブログ運営を通して学ぶ

ブログを運営して実践しながら身に付けていく方法もあります。

ブログを運営する際、初期費用で1,000円ほどから始めることができ、さまざまな知識やスキルを身に付けることができます。

  • SEO知識
  • マーケティングスキル
  • 検索ユーザーの心理
  • アクセス分析

など、実践から学ぶことができるスキルも多くなっています。

さらにユーザーのニーズに合わせて運用していくことで、コンスタントに収益を生んでくれるコンテンツを作成することも可能です。

案件を受けるまで知識が身についていないが実戦で学んでいきたいという方にとってはおすすめの方法といえるでしょう。

ただし、ブログ運営ではWeb広告運用のスキルは習得することが難しくなっています。広告運用を学びたい場合には広告運用のスクールに入会するしかないということを覚えておきましょう。

Webマーケターとして実務経験を積む

マーケティングに関する知識やスキルを習得した後は実践で経験を積むのがおすすめです。最初のうちはWebマーケターとしての経験がないことが当たり前なので、未経験者OKの求人に応募するか個人でブログなどのWebサイトを運営するようにしましょう。

1〜3年ほど実務経験があると幅広い業務をおこなえているようになっています。

会社員のうちに副業を経験してから独立する

いきなりWebマーケターとして働くのも間違いではありませんが、最初は会社員時代に副業として取り組むのがおすすめです。実務経験が積めるのはもちろんのこと、フリーランスになったときの流れを把握できるので、予行演習として副業からはじめていくとうまくいく可能性が高まります。

また、副業からはじめていくことで、本業の収入で生活費が担保された状態でクライアント探しをすることができる点も大きな魅力です。

いきなりフリーランスとして独立してしまうと、仕事をみつけることから始まるため、まとまった収入がないケースも多くなります。そうなってしまうと焦りが出て、最悪の場合は廃業に追い込まれてしまう可能性も高くなります。

まずは実戦経験を積むことができる期間、クライアントをみつける期間として副業から始めるとストレスなく、スタートを切ることができるでしょう。

未経験からでもフリーランスのwebマーケターになれる?

Webマーケターは専門的な知識が必要な職種ですが、誰でもはじめは未経験からスタートしています。現時点で持っている知識やスキルも大切ですが、今後自ら成長していけるかということも大切でしょう。一生学び続けるくらいの覚悟が必要でしょう。

まとめ

この記事ではWebマーケターという仕事を紹介しました。WebマーケターとはWeb上のマーケティングをする仕事で、何か問題を抱えている消費者に対して、その問題を解決できる商品やサービスを提供できるようにするのがWebマーケターの仕事でした。年収は300万円〜400万円がボリュームゾーンですが、複数の仕事を並行して進める必要があるでしょう。また、未経験からWebマーケターに挑戦する場合は、クラウドソーシングやエージェントを通して案件を獲得したり、自信がなければオンラインスクールなどに通うことも必要です。

投稿者プロフィール

廣石健悟
廣石健悟
12年の会社員経験(メーカーの機械設計など)を経てフリーライターになりました。会社員の良さ、フリーランスの良さそれぞれを実際に体験しています。記事執筆の他にインタビュー、取材(写真撮影含む)もできます。

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