誰でもフリーランスになれるチャンスはあるの?向いている人の特徴を詳しく解説!

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フリーランスにチャレンジしてみたいけど、果たして自分に向いているだろうかと疑問に思ったことはありませんか?この記事ではフリーランスのメリットデメリットをふまえて、向いている人の特徴を解説します。元々持っている性格も多少関係はありますが、ほとんどは基本的なビジネススキルがコアになります。言い方を変えれば、見方ややり方、捉え方の工夫次第で誰でもチャンスはあるということなんです。

目次

フリーランスとはそもそもどんな職業?

フリーランスとは

明確な定義はなく、主に「組織に属さない」「自らのスキルを発揮し個人で活動する」「個人で会社をつくれば個人事業主になる」というイメージが強いようです。

日本のフリーランス事情

日本ではフリーランス人口は約400万人前後と言われています。これは全就労者数の5%以下。さらにこの内、6割が本業として、4割が副業としてのフリーランスに分けられます(内閣府調査による)。フリーランスは年々増加傾向にあり、これからも増え続ける予想です。この背景には副業解禁も後押ししている模様です。ちなみにアメリカでは日本よりもフリーランス率が高く、全就労者数の約7%。これには理由があって「終身雇用」「総合職」の考え方がないからです。同じ会社に留まることよりも転職が当たり前、学校でスキルを習得して個の力をつけてから就職し、会社側もポジションごとに募集をかけます。そのため専門的なスキルをもった労働者が多く、フリーランスにもなりやすいのです。

人気のあるフリーランスの種類

実際にフリーランスとして働く方々はどういった仕事をしているのでしょうか。ここでは人気のあるおすすめの仕事を紹介します。

▶︎デザイナー・イラストレーター

名刺、ポストカード、ポスター、チラシなどのデザインやイラストを手がけます。この仕事で活躍する多くの方が広告制作会社に勤めたのち独立するパターンです。ところが今は、Webスクールなどのオンライン講座も充実しているため、独学でもなれるチャンスが充分あります。独学が厳しい方は専門のスクールに通うほうがより有効な手段と言えるでしょう。

▶︎ライター

初期投資が抑えられる仕事のうちのひとつで未経験者にはおすすめです。理由はネット環境とパソコンがあればほとんどの案件をこなすことができるからです。その分、他の仕事に比べて収入は少なめで、年収400万円未満の層が多いです。ただし、必要以上に稼ぐよりは時間と場所を優先したい方にとって最適な仕事と言えます。ライターには例えば以下のような職種があります。

・Webライター:Web上の記事を執筆する。

・小説:書籍の原稿を執筆する。今ではネット小説も活況。ネット小説は印刷せずに本を売れるため出版社との契約が不要。

・コピーライター:広告のキャッチコピーなどをつくる。言葉の宝庫と言われる人向き。

▶︎エンジニア

IT系でひとくくりにすると職種の幅の広さはピカイチです。Webデザインからシステム系、セキュリティ系まで多岐にわたります。特にITエンジニア不足は常に課題に挙げられており、これからフリーランスを始めたい方は逆に言えばチャンスと捉えることができますね。年収は高めで、中には企業に勤めているときより稼いでいる人も多いです。

▶通訳者・翻訳家

外国語が得意な人はそのままスキルを活用できますね。よりニッチなところを狙うならば、専門性の高い分野が高収入を得られます。したがって通訳や翻訳には判断力のほかリサーチ力や情報収集能力が意外と必要です。

▶コンサルタント

クライアントの課題解決のために対策案を提供します。

経営コンサルタント:経営改善

財務コンサルタント:会計、M&A、資金調達

ITコンサルタント:業務効率化のためにITを駆使、DX、RPAなど

フリーランスとして働くデメリット

社会的信用度が低い

残念ながら会社員と比べて収入の安定性に欠けるのが理由です。組織教育をしてきている日本ではどうしても基準が企業に勤める会社員になっています。金融系の信用審査では特に顕著で、例えばクレジットカードひとつ作るにしても審査が通らないこともあります。年収の基準ラインがあるにせよ、収入額に極端なばらつきがあるより、額が少なめでも安定的に収入があったほうが望ましいと言えます。

経理作業に時間を取られやすい

毎月の収支管理は自分でやる必要があります。白色申告ならば簡易的な収支帳があればよく、あとは領収書の保管くらいで済みます。ところが個人事業主として青色申告をするならば、複式簿記による仕訳帳のほか6種類の帳簿が必要になります。ただし簿記3級レベルで対応は可能です。帳簿ツールも豊富にありますから作成はできると思いますが案件をこなす以外で時間が必要になるのは覚えておきましょう。

補償の少なさ

例えば病気やけがをして休業しなければいけないとき、会社員であれば傷病手当金である程度補償してくれますが、フリーランスはそれがありません。自分以外に代打がいないため、人事的な補償もありません。健康管理は非常に重要なポイントです。

孤独を感じやすい

そもそもひとりで働きたくない人は企業に勤めますから、ナンセンスですよね。ところが、最初はよくても徐々に孤独を感じやすくなるパターンもありえます。フリーランスとして働く上で横のつながりは大切にしたいものです。

フリーランスとして働くメリット

主にストレスになることを軽減してくれることが多い、それがフリーランスの強みです。

時間や場所にしばられない

フリーランスも様々な働き方がありますので一概には言えないですが、ノマドワーカー的な要素を含んでいます。案件が片付くまで企業に常駐することもあるかもしれませんが、ほとんどの場合、自分で時間を決めて、場所を探してやりやすいように働けます。大抵、交通費は支給されても通勤時間分の給与は支払われません。そういったことを考えなくて済むのは大きなメリットです。

仕事を選べる

理不尽なお願いや、明らかに対価の低い案件は断れます。選びすぎるのも良くありませんが、最低ラインは自分の中で決めておきます。「このクライアントのためなら仕事してみたい」「お互いにメリットがありそうだ」と思った仕事に打ち込めます。

人間関係に悩みにくい

他人からの監視がないため、他人を気にせずひとりで没頭するタイプにはピッタリと言えます。逆を言うと、監視がないためサボろうと思えばいくらでもサボれます。タスク管理やスケジュール管理が自分でできる人であればこの辺りは問題ないでしょう。また近年目立つようになったセクハラやパワハラといった言葉からも無縁になります。

MustとShouldからの解放

納期を守るためにやるというのは当然の義務ですが、人から強制される「~しなければいけない」「~すべき」が発生しづらい環境にあります。余計な情報が入ってきません。

年齢を気にしなくてよい

定年に近くなってきたからもうダメだということはありません。好きな仕事であれば何歳まででもチャレンジできます。

フリーランスに向いている人の特徴と向いていない人の特徴

性格で決まる部分もありますが100%ではなく、捉え方次第で誰しもチャンスがあります。

フリーランスに向いている人

▶︎仕事の組み立てが上手

振られた仕事をこなすのではなく、自分で選んだ仕事をやります。したがって、より精度の高いスケジューリングが必要です。そして適度なペース配分と、自分を律することで、うまく仕事を回せます。

▶︎金銭管理ができる

経理は自分の仕事になります。確定申告も自分でやる必要があるため、キャッシュフロー(お金の流れ)を常に把握できているとよいでしょう。

▶︎健康管理ができる

代打がいないフリーランス。健康でなければ元も子もありません。病気になって動けなくなれば収入が途絶えてしまうのはもちろんのこと、失敗すらできないことになり貴重な時間を捨てることになります。

▶︎オンオフの切り替えがはっきりしている

場所を選ばないでできるのがフリーランスのメリットです。ところが仕事とプライベートの境界線がぼやけてしまえば、たちまち仕事の効率は落ちます。例えば在宅で仕事をしている場合、どうしても生活スペースと共有する部分が多いためその状態に陥りやすいです。したがってオンオフの切り替えができることは重要なスキルのひとつです。

▶︎フットワークが軽い

機会損失が大きければ、それが収入に直接影響します。少し考えてできそうだと思うことはすぐに試してみたり、自分を積極的に売り込むなど、俊敏性が高ければ高いほどプラスになります。

▶︎ひとりでも仕事ができる

孤独を感じやすいデメリットを没頭できるというメリットに変換できる人は強いです。そして作業をしているとき以外では横のつながりを大切にすれば、いつもひとりにならずに済みます。

▶︎できないことを断れる

報酬単価があまりにも低い、無理のある納期設定といった場合が残念ながらあります。自分の市場価値や、できることとできないことを把握しておくことで、はっきりと断れるようにしましょう。

フリーランスに向いていない人

向いている人の特徴の逆であることは然りですが、その他にいくつか挙げてみました。

▶︎聞かない人あるいは聞けない人

クライアントの要望を欠くことなく聞かなければ、正しく理解して完成イメージに落とし込むことができません。ひとりで仕事を請け負う以上、誰かが聞いてくれるだろうという考えは存在しません。そして、その要望に沿うために、いいものを作るために疑問に思ったことを聞けるかです。

▶︎保守的な人

現状維持に満足しない人はどんどん新しいことにチャレンジしたり、フレッシュな情報を入手してきたりします。立場的には社長と同じわけですから、仕事がうまくいっているときこそ次のステップを考えられるとよいでしょう。

▶︎業務負担を少しでも軽くするための努力ができない人

多くのタスクをこなす必要がありますから、先々の負担を軽くするための工夫や努力を怠らないことです。仕事自体をサボるのではありません。うまくサボることの本質がコレです。

▶︎フリーランスになった後を考えられない人

どのくらいまで極めるのか、将来的には事業をどう広げていくのか、収入はどれくらいあれば充分なのか、必要なスキルは他にどんなものがあるのかなどフリーランスになることをゴールとしないことです。また、失敗したらどうするかも考えておけるとよいでしょう。

まとめ

振られた仕事をするよりも自分で掴んだ仕事をしたいと感じたら、フリーランスの素質は充分あります。上記に挙げた向き不向きが全てではありませんので、まずは副業でフリーランスを始めてみてはいかがでしょうか。孤独で何でもひとりでやることが多いイメージのフリーランス。ただ、いずれ軌道に乗り忙しくなってくれば、簡単な仕事を外部に委託してより高みを目指すことも可能です。自分が得意なこと不得意なことを理解して時間を有効に使えるフリーランスを目指してみませんか。

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読んでいただきありがとうございます。読むことも書くことも苦手だったのに、今ではそれらが楽しみのひとつになりました。よろしくお願いいたします!

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