目次
フリーランスプログラマーの需要の理由
急速に発展するAI、自動運転、AR/VRなどの分野で、プログラムの重要性が高まっています。一方、日本では人口減少やIT業界のイメージ悪化により、2030年には最大79万人のITエンジニアが不足すると言われています。IT人材の高齢化も課題であり、先端技術を担う人材が不足すると考えられています。
DXやSociety 5.0の実現に向けて、プログラミングスキルを持つ人材の需要がますます高まることが予想され、特にAI技術を使いこなせるエンジニアが求められています。
IT人材不足とプログラムが必要な分野の急速な発展により、プログラマーは今後ますます引く手あまたの状況になると予想されます。
プログラミング言語で需要や人気の高いものは?
求められるプログラミング言語は多岐に渡ります。ここでは求められているプログラミング言語は何なのか、比較的人気のあるものを紹介いたします。
Python
Pythonは、機械学習、データサイエンス、人工知能開発で広く使用される人気のプログラミング言語です。シンプルな文法と豊富なライブラリが特徴で、DjangoやFlaskを使ったWeb開発にも適しています。教育や初学者向けにも広く採用されています。
JavaScript
JavaScriptはWeb開発のフロントエンドで欠かせない言語であり、唯一ブラウザ上で動作する標準的な言語です。Node.jsによりサーバーサイドでも利用でき、ReactやVue.js、Angularなどのフレームワークとともにフルスタック開発を支えています。
PHP
PHPはWeb開発で依然として使用されており、特にWordPressやDrupalなどのCMSに需要があります。近年のPHP 8のリリースにより、パフォーマンスと機能が向上し、開発者コミュニティも活発です。
プログラミング案件にはどんなものがあるのか
Webサービス開発
Webサービス開発では、企業向けや個人向けのサイト制作、ECサイトの構築、SNSの開発などが一般的な案件です。HTML、CSS、JavaScriptを使ったフロントエンド開発と、PHPやPython、Node.jsを使ったバックエンド開発が主流です。
スマートフォンアプリ開発
スマートフォンアプリ開発には、iOSやAndroid向けのネイティブアプリと、FlutterやReact Nativeを用いたクロスプラットフォームアプリがあります。特に企業向けのアプリ開発では、セキュリティやスケーラビリティが求められます。
ゲーム開発
ゲーム開発案件は、PCやコンソール向けの本格的なゲームから、スマホ向けのカジュアルゲームまで多岐にわたります。UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンを使った開発が一般的です。
フリーランスプログラマーに未経験でもなれる?
比較的簡単な案件もありますが、未経験者がこれらで十分な収入を得るのは難しいかもしれません。フリーランスには即戦力が求められるため、クライアントの期待に応えるためにはスキルと経験が必要です。
市場で成功するには、最初に適切な案件を決めることが重要であり、未経験者がすぐに高収入を目指すのはリスクが高いです。企業への入社を選ぶことも一つの選択肢であり、フリーランスとしての経験がその後のキャリアの参考になることもあります。
高品質なプログラムを納品し続け、クライアントとの信頼関係を築くことで、安定的な収入を得られるようになり、長期的に収入が増加していく可能性が高まります。
未経験からフリーランスとして在宅の仕事をするには?必要なステップと応募しやすい職種をご紹介
やはり実務経験は評価の対象になる
発注者からすると、フリーランスプログラマーが求めるレベルの仕事ができるか判断するには、最終的には実際に仕事をやってもらうしかありません。
しかし、それでは失敗確率も高くなり非常に効率が悪くなってしまいます。
そういったことを防止するために、これまで企業で働いた経験や例え趣味であってもきちんとしたプログラムを作った経験は評価の対象となります。
未経験なら案件サポートやエージェント利用も
未経験者が独学でプログラミングを学ぶ際、間違った方法で覚えることや非効率的な学習になりがちです。そのため、正しい知識を効率的に習得し、案件獲得の支援を受けるためには、プログラミングスクールの利用がおすすめです。スクールでは、実践的なスキルを学ぶことができ、無料のオンライン相談も受けられるケースがあります。こうしたサポートを活用することで、スキルアップが可能です。
基礎を学んだ後は、フリーランス専門のエージェントに登録すると、案件の紹介やクライアントとの交渉をサポートしてもらえます。初めての案件獲得には、クラウドソーシングプラットフォームも有効です。
未経験で会社員の方は、まずは副業としてプログラミングに取り組むことで、リスクを抑えつつスキルを磨くのが良いでしょう。
ポートフォリオの重要性
ポートフォリオの整備は、プログラマーにとって重要です。資格が必須でないため、経験や実績を示す手段としてポートフォリオが役立ちます。特に経験が浅い場合、以下の情報を含めると良いでしょう。
- 自己紹介:強みや経験、キャリアの方向性。
- プログラミング実績:過去のプロジェクトや開発経験。
- 使用可能言語:習得している言語やフレームワーク。
また、名刺にポートフォリオのQRコードを印刷することで、簡単にスキルをアピールすることができます。
フリーランスになるメリットとデメリット
フリーランスプログラマーとして働くことには、多くのメリットとデメリットがあります。以下で、その特徴と考慮すべき点を詳しく解説します。
メリット
プログラマーの需要は今後も高まることが予想されるため、案件が受注できなくて困ることは少ないでしょう。また、Webライターなどの職種に比べて、未経験からの参入が難しいため、案件の単価が比較的高い傾向にあります(もちろん、それに見合ったスキルと品質が求められます)。そのため、年収1,000万円を超えるフリーランスプログラマーも存在します。
デメリット
IT業界は常に進化しており、最新の技術やトレンドをキャッチアップする努力が欠かせません。情報に遅れをとらないようにアンテナを張っておくことが必要です。また、初期の段階では単価の低い案件に取り組むこともあり、収入が不安定になることがあります。自分が担当する案件の難易度を考えると同時に、やりたい案件を受注できるスキルを身につけることで、やりがいと収入の両方を得られるように目指しましょう。
フリーランスに向いてる人と向いていない人の違いとは?特徴やメリット・デメリットを紹介します。
フリーランスには自己管理が欠かせない理由
会社員のプログラマーであれば、主にプログラミング業務に専念できますが、フリーランスの場合は営業、経理、スケジュールの策定・管理、クライアントとのコミュニケーションなど、すべて自分で対応する必要があります。さらに、体調を崩した場合も代わりがいないため、健康管理や自己管理も重要な仕事の一部となります。
エージェントで実力を客観視しよう
フリーランスプログラマーとしての働き方は、需要の高さから案件の受注に困ることは少ないですが、即戦力が求められるため、スキルと経験が重要です。Webサービスやスマートフォンアプリ開発は比較的簡単な案件もありますが、高い収入を得るには継続的なスキル向上が必要です。
未経験者はプログラミングスクールやエージェントを活用し、基礎を学びながら実績を積むことが推奨されます。
ポートフォリオの整備や自己管理も欠かせず、最新技術のキャッチアップが求められます。
投稿者プロフィール
- 12年の会社員経験(メーカーの機械設計など)を経てフリーライターになりました。会社員の良さ、フリーランスの良さそれぞれを実際に体験しています。記事執筆の他にインタビュー、取材(写真撮影含む)もできます。
最新の投稿
- How2024年3月20日知らなかったら損?フリーランスとして独立する前に準備するべきこととは?
- How2024年2月14日フリーランスになる前の準備とは?必要な手続きをご紹介します!
- How2024年1月13日フリーランスはどのようにタスク管理すればいい?タスク管理の本質とオススメ管理ツールを解説
- Which2024年1月12日ギグワーカーとフリーランスの違いは何?スキルや専門性の違いを解説
コメント