自由な働き方に憧れて、フリーランスを目指す方も多いのではないでしょうか?近年、時間や場所にとらわれずに自由に仕事ができるということもあって、フリーランスが注目を集めています。
自由に仕事ができるというメリットが印象的なフリーランスですが、デメリットも存在し、デメリットをしっかりと理解していないと「失敗した!」なんてことにもなりかねません。
「フリーランスに憧れて、自由な働き方がしたい」
「メリット、デメリットを知りたい」
「フリーランスになるにはどうしたらいいんだろう」
など、フリーランスに関する疑問を持っている方も多いです。そのような方のためにこの記事では、フリーランスのメリット、デメリット、フリーランスになるにはどうしたらいいのかを解説していきます。
フリーランスのメリットとは
フリーランスは特定の企業や団体に所属せずに、自身のスキルや専門知識を活かして働く人のことを指します。仕事ごとに自由に契約をする働き方となっており、契約の違いによって様々な働き方があるのが特徴です。
ここではフリーランスのメリットを紹介していきます。
自由度の高い働き方
フリーランスのメリットとして1番に思い浮かぶものが「自由度の高さ」ではないでしょうか。具体的には、働く場所や働く時間を自由に選択できるというものが挙げられます。
会社員であればオフィスなどに通勤しなくてはならない場合が多く、満員電車にストレスを感じるという方もいるはずです。しかし、在宅での仕事を選択した場合は通勤する必要がなく、満員電車に乗ることもありません。
時間を有効に使えるという点が大きなメリットではないでしょうか。
フリーランスの特徴として、企業に所属せずに働くスタイルが一般的です。そのため、就業時間や勤務場所にとらわれずに、自由な働き方をすることができます。働きたい場所で働け、働きたい時間に働ける自由度の高さがフリーランスのメリットといえるでしょう。
収入のアップを期待できる
会社員の場合、毎月の給料は大体決まっており、毎月の給料は一定の場合がほとんどです。給料を上げる方法としては、ほとんどの企業が年1回の昇給などによって給料を上げる方法しかありません。どんなに成果を残しても大幅な給料アップは見込めない可能性が高いです。
会社員の場合、インセンティブ制度がない限りはどんなに成果を上げたとしても全てが給料に反映されることは少なく、基本的に年収が何倍にもなるようなベースアップは期待できないものです。
しかし、フリーランスの場合は自分がこなした仕事分に対して、比例して収入も増えていきます。会社員とは違い、仕事を掛け持ちすることも可能になるため「頑張ったのに給料に反映されない」ということもありません。
フリーランスの場合、頑張ったら頑張った分だけ収入に直結するという点が大きな特徴といえます。
仕事を選ぶことが可能
会社員の場合、与えられた仕事をこなすことが多く、収入や条件などで仕事を選ぶことができません。また、異動や配属先がある職場では勤務状況も大きく変わり、自分の希望とは異なる業務をしなければならないことが多くあります。
しかし、フリーランスの場合は自分のスキルや専門知識に応じた仕事を選択して行うことができるため、自身の得意分野で勝負することが可能です。専門分野に絞って仕事を続けることで自身のスキルアップになり、フリーランスとしてのレベルアップにも繋がります。
また、フリーランスは業務内容を選べるだけではなく、人間関係を選ぶことが可能です。例えば会社員の場合、苦手な上司や取引先がいた場合、苦手だからといって取引を行わないということは許されません。しかし、フリーランスの場合は、案件の発注者こそいるものの、会社員ほど深い人間関係に巻き込まれることは少なくなります。
仕事関係者との親睦会などには参加した方がおすすめですが、無駄な飲み会や上司や取引先への接待なども少なくなるため、人間関係を強制される状況からは解放されるでしょう。
定年という概念がない
フリーランスの場合は、定年という概念がなく、働きたいと思う人は何歳になっても働き続けられるのが特徴としてあります。
定年後の再雇用制度が充実している企業も多く見かけるようになってきました。しかし、再雇用後は給与面や業務内容、勤務形態などに制限がかかることもあるため、自分の希望した業務ができないと悩む人も少なくありません。
その点、フリーランスでは何歳になっても自分のスキルや知識を活かして仕事ができるので、仕事を続けたいという方にとっては大きなメリットといえます。
また、比較的自宅で行える職業が多いため、リモートでの仕事を行えれば住む場所も選ばず定年もなく長く勤められることもメリットといえます。
リモートワークの場合には、体力仕事になることも少なく、好きな仕事を好きな年齢まで長く勤められる傾向にあります。実際に定年がないため、65歳以上も活躍しているフリーランスが多いのが現状です。
会社員時代とは違った知見や経験を得ることができる
会社員時代は、会社の研修や会社がすでに取引している企業同士のやりとりなど、なかなか新鮮な経験を行う機会が少ない傾向にあります。しかし、実際にフリーランスになった方からも自分で一から調べなくてはいけないことが多く、管理系ではお金の知識に関しても詳しくなったと体感している人もいます。
今まで気軽にお金を使っていた生活から、無駄遣いが減り、自分への投資に時間とお金をかけるようになったことなど、生活が一変したフリーランスもいらっしゃいます。
また、繋がりも重要となります。会社員時代とは異なり、自らが行動しアクションすることが求められます。そのため、イベントに積極的に参加したりコミュニティを大事にするようになったとの声も多いです。フリーランスになったからこそ、新しい出会いや経験を得られるのはメリットともいえるでしょう。
休日を選択できる
フリーランスの場合、仕事の納期さえ守ってしまえばいつ休みを取得しても問題ありません。家族との予定や友人との予定など、スケジュールを合わせやすいのもフリーランスの大きな特徴です。
会社員の場合、企業によって休日は異なりますが、一般的に土日祝日が休みの企業も多く、平日にしか開いていない病院や役所、銀行などに行けないという方も少なくありません。そのような場合もフリーランスでは柔軟に対応できるのが大きな魅力といえるでしょう。
ライフスタイルに合わせやすい
近年では育児休暇や介護休暇が充実した企業も増えてきましたが、いまだに取得しづらい企業も多く存在します。
子どもを預ける施設が見つからなかったり、見つかったとしても送り迎えなどで仕事を早く切り上げないといけないと困ったという方も多いです。フリーランスの場合、職種や業務内容によっては完全在宅ができることが多く、ライフスタイルに合わせやすいことも特徴としてあります。
子どもの生活に合わせて柔軟に仕事ができるという点で、子どもがいる家庭にとってはフリーランスの働き方は大きなメリットです。
フリーランスにもデメリットがある?
フリーランスには多くのメリットがありましたが、デメリットも存在しています。デメリットをしっかりと理解せずに、フリーランスに挑戦してしまうのは非常に危険です。後悔しないためにもデメリットをしっかりと把握しましょう。
働き方が不安定
フリーランスのデメリットとして1つ目が、働き方が不安定になることです。
会社員と違って、仕事は自分で取ってくる必要があります。フリーランスは頑張った分だけ収入に繋がる反面、案件が途切れてしまうと収入も途切れてしまうため、注意が必要です。
また、常に仕事をもらえる企業があった場合でも、取引先の倒産や経営状況によっては仕事が突然亡くなる可能性もあるため、常に新しい案件を獲得する動きが必要になってきます。
企業に雇用される会社員と違って、フリーランスの場合は事業主となります。そのため、会社に守られることはなく、全て自己責任となることに注意しましょう。
社会的信用が少ない
上記で述べたように、フリーランスは収入が不安定なため、社会的な信用が低く見られてしまう傾向にあります。
家や車を購入する際のローンが組みにくい、銀行から融資を受けにくい、賃貸で部屋を借りにくいなど、社会的信用に関するデメリットも多いです。完全に無理というわけではなく、会社員時代よりハードルは上がってしまうという点を理解しておきましょう。
保険や年金面で不利になる
フリーランスは国民年金、国民健康保険が弱いという点がデメリットです。会社員の場合は厚生年金ですが、フリーランスの場合は国民年金になるため、将来の年金受給額が減ってしまいます。「個人型確定拠出年金」「国民年金基金」「付加年金」などである程度の対策はできますが、月々の負担が大きくなる点に注意が必要です。
また、フリーランスは会社員時代の社会保険とは違い、国民健康保険に加入し、全額を自分で支払わなければなりません。
保障内容や支払いの多さから、デメリットといえるでしょう。
自由な反面、収入や仕事が安定しにくい
自由度が高いフリーランスに憧れる人は多いですが、現実は収入や仕事が安定せず、悩んでいる駆け出しのフリーランスは少なくありません。会社員時代には、毎月決められた収入が安定して手に入っていたにもかかわらず、その月の仕事量や納品状況によって、変動しやすいのがフリーランスです。毎月安定した収入や仕事を得るためには、日頃から信用を得られるようなクライアント先との関係性や積極的な営業活動が重要となるでしょう。
生活リズムが乱れやすい
会社員時代とは違い、就業規則がないため、昼夜逆転など生活リズムが乱れやすい傾向にあります。さらに、仕事のこなす量なども自分で管理しなくてはいけないため、キャパシティー以上の仕事を受けやすく、睡眠時間を無理に削ってしまうフリーランスもいます。
仕事量と、納期までの時間の管理がうまくできるように、体調管理なども視野に入れながら調整していくことが求められます。
収入アップばかりに目標を置きがちがフリーランスが多いので、規則正しい生活を送ることが大切です。
確定申告を行う必要がある
会社員時代には、会社内で確定申告に対応してくれますが、フリーランスの場合には一から自分で行う必要があります。確定申告を行うには、住民税や所得税などの納税手続きもすべて管理し、対応していくことになります。日頃から、仕事に関わる収入や経費などを管理し、国で指定された期間内に確定申告の処理も行うため、フリーランスの壁ともいわれています。フリーランスが確定申告を行わなければいけない点は、デメリットといえるでしょう。
有給休暇が存在しない
会社員時代には、1年で決められた数分の有給休暇が付与され、自分の好きな日に休めて、給与も保障されていました。しかし、フリーランスには有給休暇がありません。気軽に休めず、給与の不安が付きまとってしまう点は、デメリットに感じてしまうかもしれません。
フリーランスと会社員の違い
フリーランスと会社員で一番異なる部分は「自由な働き方」と「安定しているかどうか」です。会社員として働いている人は、勤めてる企業と雇用契約を結んでいます。そのため、定められた休日や勤務時間の中で勤務を遂行しますが、フリーランスの場合にはクライアント先との納期までに時間をこなせば、何ら問題はありません。働き方は収入にも直結し、会社員は毎月決められた日にちに給料が振り込まれますが、フリーランスは毎月行った仕事量によって収入を得る仕組みとなっています。
また、社会保障制度については注意が必要です。会社員は健康保険や厚生年金、労災保険、雇用保険など、加入できる社会保障制度が多い傾向にあります
一方でフリーランスの方が加入できるのは、国民健康保険と国民年金のみとなっているため、充実に大きな差を感じるでしょう。
安定した仕事や日常を優先するのか、収入や生活リズムを優先するのかによって、働き方を選択するのもおすすめです。人によっては、収入が不安定だとしても、好きな仕事にチャレンジしやりがいのある仕事を続けたいと考える人もいます。なかなか会社員では収入が伸びにくい傾向がありますが、フリーランスの場合には大幅な年収UPも見込めるので、高収入を目指したい方にはおすすめです。
フリーランスになる方法とは
フリーランスになるために必要な要素を解説します。
専門スキル
フリーランスとして働く際には専門スキルを身に付けるようにしましょう。会社員時代に培ったスキルや今後身に付けていくスキルが非常に重要になります。方向性を決めてフリーランスに挑戦するのがおすすめです。
人脈
フリーランスでは人脈が非常に重要です。スキルがあっても仕事がないという方も少なくありません。人脈があれば案件の紹介など、仕事につながることもあるため、人脈を作っていくことが必要です。最初はビジネス交流会などを活用するといいでしょう。
貯金や資金
フリーランスになりたての時は仕事がないということも考えられます。その際に、生活資金がないと焦ってしまい、会社員に戻りたいと後悔してしまう方も多いです。仕事が無いことを想定して、2〜3ヵ月ほど生活できる資金を用意しておきましょう。焦ることなく、仕事の獲得に集中できるのでおすすめです。
まとめ
この記事では、フリーランスについて見てきました。
フリーランスは会社員と違い、自分に全ての責任が付いてまわります。全てが自己責任となるため、大きな覚悟が必要です。しかし、デメリットだけではなく、「収入を劇的に増やせる可能性」「時間や場所にとらわれない働き方」など、多くのメリットもあります。また、日本のフリーランスの人口はまだまだ少なく、これからフリーランスとして活動を検討している人でも、活躍できるチャンスは十分にあります。
メリット、デメリットをしっかりと把握し、覚悟を持って決めることで後悔しない選択となるでしょう。
投稿者プロフィール
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私は10年以上にわたり、デザイナーとしてのキャリアを積んできたフリーランスデザイナーです。デザインの魔法に魅了され、クリエイティブなアイデアを実現することが私の情熱です。
さまざまなデザインプロジェクトに携わり、ロゴ、ウェブ、印刷物、パッケージなど、多岐にわたる分野での経験を積んでいます。美しさと実用性を融合させ、クライアントのビジョンを実現するお手伝いを心から楽しんでいます。
クライアントとの協力を大切にし、オープンなコミュニケーションを通じて共にプロジェクトを築き上げます。納期を守り、高品質な成果物を提供することをお約束します。
私のデザインはビジネスに魅力を与え、ブランドを輝かせます。クリエイティブなアプローチと柔軟性を大切にし、クライアントの期待をいつも超えることを目指しています。一緒に素晴らしいプロジェクトを実現しましょう。
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