英語力に自信ある人必見!英語力が必要なフリーランスの仕事にはどんなものがある?

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「英語が得意だから、英語を活かせるフリーランスの仕事がしたい!」

「でも英語を活かせる仕事ってどんなものがあるの?」

フリーランスを目指す方で英語に自信があれば、こんなことを考えると思います。英語を使う仕事と言えば翻訳や通訳が真っ先に思い浮かびますが、他にもたくさんあります。この記事では英語を活かせるフリーランスの仕事や、その仕事をするために必要なスキルをご説明します。

英語を活かしてフリーランスとして活動できるか?

英語を使用する仕事はたくさんあります。しかし、従来それらは会社員(正社員や契約社員など)という立場の人が行ってきました。はたしてフリーランスという立場で、英語を活かした仕事ができるのでしょうか?

英語を活かした仕事にはさまざまある

一言に英語を活かした仕事といっても職種はさまざまです(詳細後述)。分かりやすいところでいけば、書籍の翻訳やホームページの翻訳、また会議での同時通訳や外国人旅行者に対する通訳、中には英語圏在住の方をターゲットにしたECサイトなど、英語を活かした仕事は本当に多岐にわたります。

仕事があれば、どうにかそのステージで強みを活かすのがフリーランスです。英語の仕事があるということは、フリーランスが生きていく道があるということなのです。

必要な英語力

それでは英語を活かした仕事をするためには、どの程度の英語力が必要なのでしょうか?職種別の詳細は後述しますが、最低でもTOEIC600点はほしいところです。TOEIC600点というとなかなかの高得点に思えるかもしれませんが、英語を活かした仕事をする人の中ではそれほどでもないでしょう。職種によってはTOEIC900点以上が当たり前に求められる仕事もあります。

TOEICはあくまでも読み書きと聴くことに対する英語力を測るものです。TOEFLや実用英語技能検定試験(英検)のように、話す力は見られないためTOEICだけでその人の英語力を判断するのは難しいことを覚えておきましょう。

もちろんこれまでのキャリアも関係します。会社員としてすでに通訳や翻訳を行ってきた実績がある人、日本の会社に務めていてたまに英語を使う人では、実経験から得てきたスキルに差があるのは当然でしょう。

英語力以外に必要なこと

英語を活かした仕事では、英語力はもちろんのこと、それ以外のスキルも必要になります。ここでは英語力以外のスキルを7つ紹介いたします。

相手の立場になること

1つ目は相手の立場になることです。

英語を活かした仕事は、お互い相手の言語がわからない人を取り持つような仕事が数多くあります。両者は本来なら直接コミュニケーションを取りたいところですが、仕方なくあなたに通訳や翻訳を依頼しているのです。

そのため、相手(通訳なら両者)は自分の言っていることが本当に伝わるのかとても不安になっているでしょう。その不安を取り除くためにも、丁寧なコミュニケーションを心がけたり、相手の文化的背景を理解した配慮の気持ちを持ったりと、とにかく相手の立場を大切にしましょう。

原文の意味を正確に訳すこと

2つ目は原文の意味を正確に訳すことです。

前述の通り、通訳や翻訳は相手の言語がわからない人どうしの架け橋になるような仕事です。そのため、コミュニケーション(通訳・翻訳)にあまりあなたの主観が入らない方がよいでしょう。通訳・翻訳の仕事は相手に、原文の内容を正確に伝えるものです。

それでは正確に伝えるために必要なスキルとは何でしょうか?まずは正確に理解する必要があります。原文の正確な理解のためには、単純に言葉を理解する力も必要ですが、文化的背景や商習慣などその国における「常識」を理解する必要があるでしょう。常識が分かってないと、言葉の真の意味や原文に込められた想いを理解することは難しいかもしれません。

それらを正確に理解できてはじめて、正確に訳せるのです。ただし、訳す言語を使う国の文化的背景や商習慣の理解も同様に必要になります。

契約条件の理解

英語を活かした仕事をする場合、クライアントが日本の会社とは限りません。そのため、契約書が日本語以外の言語で書かれている場合もあるのです。

これは英語の仕事に限ったことではありませんが、契約書は隅々までよみ、すべて理解・納得できてからサインするようにしましょう。一度、契約書にサインしてしまうと、それを取り消すことは容易ではないでしょう。

このときも、相手国の文化的背景や商習慣、そして労働に関する法律を一定程度理解しておく必要があります。日本の常識が相手国に通じるとは限りませんし、日本では悪い条件に思えても相手国からすればそれが常識かもしれません。

契約条件はすべて納得いくのがベストですが、相手国の法律の関係などで必ずしもそうならない場合もあります。仮に納得しづらい労働条件を提示されたとしても、それが相手国の常識だからそうなっているのか、あなたの能力に応じてそうなっているかでは、取るべき行動(契約するか、しないか)が変わってくるでしょう。

万全の体調管理

翻訳の中でも会議の同時通訳や外国人のガイド、日本語教師など現場に行かないとできない仕事があります。このような仕事の場合は、特に体調管理に気を付けましょう。文書の翻訳など自宅でできる仕事であれば、仮にあなたが体調を崩しても他の人に迷惑をかけることはありません(体調にかかわらず仕事さえすれば)。しかし、現場に行く仕事の場合、あなたが体調を崩すと必ず相手に迷惑がかかってしまいます。

現場にいけないほど体調が悪い場合は、そもそも仕事に穴を開けてしまいます。また、無理して現場にいったとしても、風邪や感染症の場合は相手にうつしてしまう可能性があるのです。

現場に行く仕事では、数多くの外国人の方と接します。あなたのせいで多くの人が体調を崩すことは、あってはならないことです。特に国際会議などでは、各国の要人が出席することもあります。オーバーな言い方をすると、あなたのせいでその国の運営にも悪影響を与えてしまうかもしれないのです。

問題解決能力

これも現場に行く仕事で求められる能力です。現場に行く仕事は、その場で終わる一方、何かトラブルがあったときもその場で対応しないといけません。しかも、相手は文化的背景や商習慣が異なる外国人の方です。同じ様に説明して日本人なら理解できることも、相手によっては理解できないかもしれません。

ここでも相手の立場に立つ力が必要になります。相手の立場になって、どのように説明すれば理解してもらえるのか、あるいは納得してもらえるのか考える必要があるのです。

トラブルは思わぬタイミングで発生します。しかも、その原因はあなた以外から発生したものかもしれません。しかし、現場に出ればすべてがあなたの責任といっても過言ではないでしょう。自分の担当する業務において、その場でトラブルを解決、あるいは収拾をつける必要があるのです。

高い集中力

文書の翻訳や国際会議の同時通訳では高い集中力が求められます。文書の翻訳では、書籍や契約文書など一定の文字数の翻訳が求められます。集中して作業しないとなかなか翻訳が進まないばかりでなく、翻訳の品質も落ちてしまいます。

国際会議の同時通訳では特に高い集中力を必要とします。その場で聞いた言葉を理解し、数秒遅れで訳さないといけません。はじめの数秒間は聴くだけですが、基本的には聴きながら訳す(話す)ことになるため、2つの作業を同時進行で行う必要があるのです。

15分程度で交代しながら、複数人で同時通訳を行うこともあります。これは同時通訳という高い集中力を必要とする仕事だからと言えるでしょう。

当然ですが、一度でも聞き逃したり、言い間違えたりするとその時点で同時通訳が破綻します。同時通訳は英語を活かした仕事の中でも、特に高い能力が必要とされるのです。

英語力が必要なフリーランスの仕事9選

一言に「英語を使う仕事」と言っても、その種類は様々です。それでは一つずつご説明していきます。

英語力が必要な仕事①】翻訳(文章翻訳)

翻訳(文章翻訳)とは英語で書かれた文章を日本語に翻訳する仕事です。(その反対もあります。)翻訳する文章は映画など映像メディアの字幕、小説や論文など世に発表された文章、企業のホームページなど様々です。日本の固有名詞の英語表記など、英単語や文法・言い回し以外にも覚えることがあります。

必要な英語力の目安としてTOEIC900点程度が求められます。そして英語力に加えて文章のニュアンスを汲み取る読解力、翻訳する内容の専門知識が必要です。また、推敲など文章を書く時に共通して必要な力も必要です。平均年収は356万円です。(※1)

(※1)doda 平均年収ランキング  

【英語力が必要な仕事②】翻訳(同時翻訳、通訳)

翻訳(同時翻訳、通訳)とは会議の場などで発言された内容を、発言と同時に訳す仕事です。他にも医療現場で行う医療通訳、法廷の場で行う法廷通訳、取材の時に行う取材通訳などがあります。会議通訳はこれらの通訳の仕事の中でも最も難しいとされています。

必要な英語力の目安としてTOEIC900点以上が求められます。しかし、これはTOEIC900点以上あれば良いという訳ではなく、この仕事の最低条件です。そして英語力に加えてニュアンスを汲み取るコミュニケーション能力、会議の参加者に対する気遣い、それに会議の場でのマナーや立ち振舞も求められます。平均年収は356万円です。(※1)

【英語力が必要な仕事③】通訳案内士

通訳案内士とは日本に来た外国人の方に、日本の文化や歴史などを英語で案内する仕事です。通訳と旅行ガイドを組み合わせた仕事だと思えば、分かりやすいかもしれません。

通訳案内士の仕事をするには「全国通訳案内士」という国家試験に合格しなければなりません。平成30年度の合格率は10.1%(※2)であることを考えると、誰でも合格できる試験ではないことが分かります。それに加えて日本のことをあまり知らない外国人の方を案内するので、予想外の事態への対応力やスケジュール管理能力が求められます。旅行会社と契約する場合と、顧客(外国人)と直接契約する場合があります。平均年収は382万円です。(※3)

(※2)平成30年度 受験者数及び合格者数  

(※3)【2022年版】通訳案内士の平均年収は382万円|稼げない理由とは?  

英語力が必要な仕事④】ツアーコンダクター(海外添乗員)

ツアーコンダクター(海外添乗員)とは旅行会社のツアーに同行してプランやスケジュールの管理、それに現地の案内などを行う仕事です。

必要な英語力の目安としてTOEIC600点程度が求められます。それに加えて国内のツアーに同行する場合は「国内旅程管理主任者資格」、海外のツアーに同行する場合は「総合旅程管理主任者資格」という資格が必要です。また、旅行先の観光地や文化などの情報、そして旅行先を転々とする体力と気力が必要となります。平均年収は370万円です。(※4)

(※4)ツアーコンダクターの年収を詳しく解説  

【英語力が必要な仕事⑤】英語講師

英語講師とは塾や予備校や英会話スクールに勤めて英語を教えたり、オンラインレッスンで英語を教えたりする仕事です。オンラインレッスンの仕事をする人の中には、家事育児の隙間時間を活用して働いている人もいます。

必要な英語力の目安としてTOEIC750点程度が求められます。それに加えてコミュニケーションスキルや指導力はもちろんのこと、英語圏の文化の知識も必要となります。平均年収は321万円です。(※5)

(※5)英語講師の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)  

【英語力が必要な仕事⑥】日本語講師

日本語講師とは日本語学校などで日本語を教える仕事です。日本語の他にも日本の伝統・文化も教えます。

必要な英語力の目安としてTOEIC700点程度が求められます。日本語を教える相手は日本語を十分理解していませんので、英語で対応する必要があります。日本語の指導力はもちろんのこと、対応力や日本の伝統・文化の知識も必要です。また、最近では食文化やサブカルチャーの知識が役立つことも増えています。平均年収は300万円〜400万円ほどです。(※6)

(※6)日本語教師の気になる?年収・給料・収入  

【英語力が必要な仕事⑦】輸入業

輸入業とは海外の製品を輸入して国内で販売する仕事です。タオバオやアリババ(中国)、ebay(アメリカ)といった海外のECサイトから購入し、国内のECサイトなどで販売します。

必要な英語力の目安としてTOEIC700点程度が求められます。その他にはPV数や販売数を伸ばすためのECサイト運営の知識・ノウハウ、商品の知識が必要になります。また、オリジナルのECサイトで販売する場合はWebデザインができるとなお良いでしょう。貿易事務(会社員)の平均年収は376万円ですが(※7)、フリーランスの場合はもっと年収が高くなる可能性があります。

(※7)doda 平均年収ランキング  

【英語力が必要な仕事⑧】ビジネスサポート

ビジネスサポートとは取引先の事務作業を代行する仕事です。メールや電話のやりとり、企業で扱う文書の翻訳、ホームページの作成や運用を行います。

必要な英語力の目安としてTOEIC700点程度が求められます。他にもスケジュール管理能力やホームページ運用の知識・ノウハウはもちろんのこと、商品・サービスの知識や最低限のITの知識も必要となります。平均年収(秘書)は326万円です。(※7)

【英語力が必要な仕事⑨】Webライター

WebライターとはWeb上で扱われる文章を書く仕事です。Web上にはサイトなど文章が使われる場面が多くあります。海外向けのサイトなどを日本で紹介する時に、原文を読解するために英語を使います。反対に日本のサイトを海外に向けて発信する場合もあります。

必要な英語力の目安としてTOEIC800点程度が求められます。他にはライティングスキルや、検索エンジンで上位表示を狙うためのSEOの知識(日本語、英語両方)が必要になります。平均年収は260万円〜550万円です。(※8)

(※8)Webライターは儲からない?!平均年収と高収入を得る人の特徴を解説!  

英語力が必要なフリーランス案件はどこで探すの?

営業や契約に慣れていない初心者がフリーランス案件を受注する時はクラウドソーシングサイトがおすすめです。Cyvate(※9)なら英語力が必要な案件を多数扱っています。他にもSNSやコミュニティでの人脈から仕事に繋がる場合もあるので、どんどんチャレンジしてみて下さい。

(※9)Cyvate  

英語力以外に準備が必要なもの(基本編)

フリーランスとして仕事をするには英語力以外にも必要なものがあります。しかし、それは特別なものではなく、全てのフリーランスに共通するものです。

  • 専門知識、スキル(ライティング、コミュニケーション、事務処理など)
  • 仕事道具(PC、専門ソフト、チャットやスケジュール管理などのツール)
  • SNSアカウント(facebookやTwitterなど)
  • 当面の生活費(1〜2年分の生活費)

グローバル化に伴い需要が高まってきている

ビジネスのグローバル化に伴い、英語を使った仕事ができる人材はこれからも求められます。機械による翻訳のクオリティも高まってきていますが、ニュアンスを汲み取る仕事はまだまだ人間にしかできないようです。

英語力+関連する専門スキルで英語の仕事を受注できるようになりましょう。

投稿者プロフィール

フリスタ編集部
フリスタ編集部
CyMagazine編集部です!
フリーランスの皆様に良い情報を届けるために日々奮闘しております。

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