フリーランスエンジニアに必要な資格とは?おすすめや勉強方法についても徹底解説!

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数年前のシステムエンジニア(SE)といえば、企業に所属して仕事をすることが一般的でしたが、近年ではフリーランスとして活躍する人が目立つようになりました。

これからフリーランスのエンジニアとして活躍していきたいと考えている人のなかには、特別な資格は必要なのだろうかと考える人も少なくありません。そういった人のためにこの記事ではフリーランスエンジニアとして活躍するために資格の取得は必要なのか、おすすめのスキルはあるのかなどを紹介していきます。

フリーランスのエンジニアになるには資格が必要なのか

フリーランスエンジニアとして仕事をするにあたって資格は必要なのか、という疑問を持つ人もいます。

結論としては「特に資格を持っていなくても仕事はできる」が答えです。フリーランスエンジニアは特別な資格を必要としないので、誰でも挑戦することができます。

しかし、フリーランスのため、自身で案件の獲得をしていかなければなりません。そのため、信頼関係を築く能力や営業力などが必要になってくる点を覚えておきましょう。

エンジニアとして案件を獲得する際には、資格などを持っておくと「スキル」「知識」「能力」の証明をしやすいです。ただ、実績を提示する方がITに詳しくない人にもどんな仕事ができるのか分かりやすいため、経験や実績を積極的にアピールしていきましょう。

フリーランスエンジニアにオススメの資格

必須ではありませんが、フリーランスエンジニアとして活躍していくためにプラスとなるおすすめの資格を紹介します。

Linux技術者認定

多くの資格があるなかでも、取得しておきたい資格の一つです。NPO法人の「Linux技術者認定機関」が実施する試験で、転職の際にはプラスになる資格となっています。

Linuxは世界でも有名なWindowsやMacと同じOSと呼ばれています。サーバー用として使われ、サービス開発やシステム開発の際に用いられることが多いです。

そんなLinuxをどこまで扱うことができるのかを指標にしたものが「Linux技術者認定」です。日本のIT企業でも約7割がLinuxを導入しているため、取得しておくことでアピールポイントになるでしょう。

Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、Rubyを使用したシステム設計、開発、運用、Rubyでシステム提案を行うコンサルタントなどを対象とした認定試験です。資格を取得できると、Rubyベースでシステム開発を行ううえで必要な知識と応用力を証明でき、フリーランスとして高単価案件を掴むためのアピールに繋げられるでしょう。気になる試験内容ですが、CBT方式で50問出題され、合格ラインは75 %と公式で発表されています。

PMP認定資格

PMPに関する知識・スキルを証明するなら、プロジェクトマネジメントに関する国際資格である「PMP認定資格」も取得しておきたい資格です。認知されている資格の一つで、アメリカのPMI本部が実施しており、プロジェクトのタスク指導・指揮するプロジェクト・マネジャーとして実践するための関連職務実績と職務知識の保有を認定する資格となっています。試験内容は、コンピュータを用いた知識試験となっており、4時間以内に4者択一の問題が200問用意されているので解答していきます。PMP認定資格を取得することで、フリーランスとしての活動の幅が広がり自己アピールになることが期待できます。

注意点として、PMP認定資格を受験するには、プロジェクトマネジメントの経験がある方が受験条件となります。さらに、更新がある資格となるため1度試験に合格すれば永久に継続できる資格ではないです。更新頻度は3年となっており、更新したい場合には、アメリカのPMI本部に一定の評価を報告することに加え、設定している条件をクリアする必要があります。

PHP技術者認定試験

サーバーサイドプログラミング言語PHPの専門知識を評価する試験です。「PHP5技術者認定初級試験」「PHP7技術者認定初級試験」「PHP5技術者認定上級/準上級」の3種類の試験が存在しています。

どの試験もPHPプログラミングに関する基礎知識を問うものになっているので、そこまで難易度が高い試験ではありません。転職や就職、案件獲得などに大きな影響を与える資格ではありませんが、試験勉強の中でPHPの知識は一通り学ぶことができるのでおすすめです。

Oracle Certified Java Programmer

オラクル社が提供しているOracle Certified Java Programmerは、Javaプログラマーの認定試験です。データベースに関するスキルや知識を証明することができ、大きく3種類の資格に分けられています。

  • 開発未経験者でも受検できるブロンズ
  • 上級者の指導のもと開発ができるシルバー
  • 1人で開発ができる中上級者向けのゴールド

ブロンズとシルバーに関しては、誰でも受験することが可能なため、徐々に上のレベルに挑戦するのもおすすめです。初心者の場合は、難易度の低いとされているブロンズから挑戦し、Javaに関する基礎的なプログラミングスキルを身に付けるためにまずは合格を目指しましょう。ゴールドに挑戦したい場合には、シルバー資格取得が条件となるので覚えておきましょう。Oracle Certified Java Programmerはビジネスにおいてニーズがある傾向にあり、取得することでJava案件の獲得が期待できます。気になる試験内容ですがデータベースの管理や実際の運用、SQLに関する問題が出題されます。

基本情報技術者試験、応用情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理に関する国家資格でエンジニアの基礎となる資格です。この資格を持っていると、IT人材に必要となる知識を持っているという証明になるので、持っておきたい資格の一つではないでしょうか。

エンジニア未経験でも受験することができ、勉強次第では合格する可能性もあります。エンジニアとして活躍していきたいと考えている人におすすめの資格です。

深い知識を活かしてシステムエンジニアとして活躍したい人には応用情報技術者試験がおすすめです。基本情報技術者試験と同じく、国家資格のため、案件獲得を接客的に行っていきたい人向けの資格となっています。設計やプロジェクトの管理などを行っていきたいという人にはおすすめです。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークに関する国家資格で、ネットワークに関する高度な知識が必要とされるため、非常に難易度が高い資格です。

ネットワークスペシャリストを取得できれば、ネットワークの設計から開発、保守に至るまで多くの業務を行うことができます。資格難易度が高いこともあって、取得できれば非常に重宝される人材となれるでしょう。

aws認定資格

近年では、クラウドコンピューティングが主流となっており、Amazonが提供していて世界で最も利用されているクラウドコンピューティングです。awsではサーバーの構築やインフラ設計、データベースの構築など、システム開発やサービス開発の基盤を作ることができます。

最近では多くのIT企業でawsが採用されているので、awsの資格を持つ人材の需要は非常に高くなっています。エンジニアとして高いレベルのプロフェッショナルを目指すのであれば持っておいて損はない資格でしょう。

データスペシャリスト試験

データスペシャリスト試験は、データベース設計の専門スキルを証明できる資格です。情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格ですが、難易度の高い高度試験という区分に属しており、合格率は17~18%程度と考えられています。応用情報技術者試験よりもさらに上位の資格です。注意点としては、年に1回しか挑戦することができない点です。応用情報技術者試験をクリアしている場合には、目安として200時間程度の勉強が最低でも必要だといわれています。

システムアーキテクト試験

ITアーキテクトを目指したい場合には、システムアーキテクト試験に挑戦してみてください。システムアーキテクト試験は国家資格に認定されており、主にシステムの設計や構築について問われます。試験をクリアするためには、システム構築の設計といった上流工程の知識やスキルを身に付ける必要があり、難易度も高い試験として知られています。資格を取得できた暁には、エンジニアの中でもプロジェクトのリーダーの立ち位置に抜擢されたり、フリーランスとして活動する上で高単価案件を獲得するのに役立つでしょう。

ITパスポート試験

ITパスポート試験も国家資格に認定されています。ITパスポート試験に挑戦することで、ITの基礎知識を身に付けることができ、ITの基礎知識を証明することが可能です。国家試験といっても、他のIT系の国家資格に比べると難易度は易しく、IT系の職種に出ない人でも挑戦しやすいため取得を目指している人も少なくありません。気になる試験内容ですがCBT方式と呼ばれるパソコンを使用した試験となっており全国47都道府県に会場も用意されています。開催頻度も高く、1か月に数回実施している会場もあるため、エンジニア系の資格を始めて取ろうと考えている方にはおすすめできる資格です。合格率に関しては50%前後と考えられており、ポイントをおさえてきちんと勉強すれば合格することができるでしょう。

情報システム試験

情報システム試験では、ICT能力の基礎を習得しその評価を行う検定試験です。分野が3つに分かれているのが特徴的で、「情報活用試験」「情報システム試験」「情報デザイン試験」に分けられています。この3つの試験にはそれぞれ階級やスキルが設けられているため、自分の能力に合わせた試験に挑戦できます。開催頻度は年に2回、6月と9月に実施されており、ペーパー方式とCBT方式をまとめた試験となっています。合格率に関しては40~50%前後と考えられており、ポイントをおさえてきちんと勉強すれば合格することができるでしょう。

シスコ技術者認定

シスコシステムズ社が提供しているネットワークに関する知識を深めたい方は、シスコ技術者認定もおすすめです。ネットワークのプロフェッサーを目指すことが期待でき、自分の能力に合わせて6つの段階から、選択してエントリーすることが可能です。シスコ技術者認定は、世界でも通用する資格とされており、高単価案件を目指して取得を目指していくのもいいでしょう。気になる合格率ですが、20〜30%とされており難易度は高い傾向にあります。 

ネットワークスペシャリスト

ネットワークに関する知識をさらに深めスキルアップしたい方は国家試験として認定されているネットワークスペシャリストに挑戦してみてはいかがでしょうか。この資格を取得することで、ネットワーク技術者としてネットワークに関する高度な知識を得ることができ、幅広い分野の仕事でも役立ちます。資格を取得できた場合には、ネットワークシステムに関する設計から開発、保守まで担うことができ、フリーランスとして高単価案件を獲得するためのアピールに繋がることでしょう。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験も国家試験として認定されており、システム開発プロジェクトにおいて責任を持ってプロジェクトマネジメント業務ができるレベルであることを証明できます。フリーランスとして活動する場合に、プロジェクトマネージャの資格を持っておくと、どんなプロジェクトでも関係者からの要求や環境変化にも適切に対応できることをアピールすることができます。高単価案件獲得にも繋げられることが期待できます。

ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験も国家試験として認定されており、フリーランスとして活動する際に高度なIT知識を持っていることをアピールできるでしょう。ITサービスの計画、開発、運用など一連の流れをチームで行う上でチームのマネジメント業務を行えることを証明できます。顧客から求められるニーズに応えながら、信頼性が高く質のいいITサービスを提供できることをアピールできるため、フリーランスとしてさらに活躍していきたい人にはおすすめの資格といえます。

資格取得に向けてどのように勉強しているのか

資格取得に向けてどのように勉強したらいいのか分からないという人のために勉強法とそのメリットを紹介します。

独学

多くの資格で公式のテキストが販売されているため、テキストを活用し、自分で勉強していくパターンです。書店では参考書や過去問も多くの種類が販売されているので、自分に合ったテキストで勉強することできます。

学費などがあるスクールとは違って、テキスト代などの必要最低限の費用しかかからないのがメリットです。最近では、資格取得のためのWebサイトやAIの検索機能を利用する方法もあるため、通勤や通学の空いた時間で勉強できる点も独学で勉強する際のメリットといえるでしょう。

デメリットとしては、勉強の進め方などをすべて自分で調整していかないといけないため、先を見据えた計画的な勉強が必要になります。

スクール

スクールは独学で勉強する場合と比べると、費用が高くなってしまうデメリットがありますが、ポイントを抑えて効率よく学習できる点が大きなメリットとなります。

スクールで使用するテキストも過去の試験問題を考慮して、最新にアップグレードされたものを利用できるので、最短で合格したいと考えている人にとってはおすすめの勉強法です。

また、最近ではオンラインで勉強ができる講座を開いているスクールなどもあるため、仕事が終わった後や家事の合間など、自分のペースで勉強できるのも大きなメリットといえるでしょう。

資格取得費用に補助金・給付金が出ることも

なるべく費用を掛けずに学びたいと思う人も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめが「教育訓練給付制度」です。この教育訓練給付制度は、認定を受けたプログラミングスクールの講座を受講すると、受講料の最大70%が給付される制度となっています。

教育訓練給付制度には

受講料の20%、上限10万円を支給される「一般教育訓練給付金」

受講料の40%、上限20万円を支給される「特定一般教育訓練給付金」

受講料の70%、上限56万円を支給される「専門実践教育訓練給付金」

の3種類があり、エンジニアの講座は支給される金額が一番大きい「専門実践教育訓練給付金」を利用することが可能です。

また、会社勤めの場合には資格取得の際に補助金が出る企業もあるため、会社で働きながら勉強をして、同時にエンジニアとしての実戦経験を積むこともできます。スキルが身につくまでは副業として仕事をし、慣れてきたらフリーランスに転身する流れも可能になるため、自分に合った勉強方法をみつけることが大切です。

エンジニアの資格はスキルの証明

フリーランスで活躍するエンジニアにとって資格は必須ではありません。

しかし、資格はどんな仕事ができるのか、どんなスキルを持っているのかを証明できるものです。フリーランスエンジニアにとって名刺の代わりになるツールといっても過言ではありません。

フリーランスとして仕事を獲得したり、アピールポイントとしてプラスになります。今後、フリーランスエンジニアとして活躍したいのであれば、プラスになる資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

投稿者プロフィール

松田勇
私は10年以上にわたり、デザイナーとしてのキャリアを積んできたフリーランスデザイナーです。デザインの魔法に魅了され、クリエイティブなアイデアを実現することが私の情熱です。
さまざまなデザインプロジェクトに携わり、ロゴ、ウェブ、印刷物、パッケージなど、多岐にわたる分野での経験を積んでいます。美しさと実用性を融合させ、クライアントのビジョンを実現するお手伝いを心から楽しんでいます。
クライアントとの協力を大切にし、オープンなコミュニケーションを通じて共にプロジェクトを築き上げます。納期を守り、高品質な成果物を提供することをお約束します。
私のデザインはビジネスに魅力を与え、ブランドを輝かせます。クリエイティブなアプローチと柔軟性を大切にし、クライアントの期待をいつも超えることを目指しています。一緒に素晴らしいプロジェクトを実現しましょう。

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