[第8話]Googleサーチコンソールの設定ってどうやるの??│初心者でも理解できるよう徹底解説「Googleサーチコンソールの設定方法」

Googleサーチコンソール

サーチコンソールについて知るため、さっそく詳しい人──クエリスくんのもとに向かったベイトくんとアイちゃん。
お客様からの質問は”サーチコンソールの設定方法”についてでしたが、果たしてアイちゃんはしっかり学べることができるのでしょうか?

こんにちはー! サーチコンソールの設定方法について聞きに来ましたー!

クエリスくん、いるー? ベイトだよー

はーい、いま行くよー

あっ誰か来た!(ワクワク)

(…いま、サーチコンソールのこと“幸子”って言った?)

(開幕で早くも“変な人”確定演出じゃん…)

クエリスくん、さっそくで悪いんだけど…
サーチコンソールについてと、その設定方法をアイちゃんに教えてあげて欲しいんだ

一応サーチコンソールについては、さっきアナリスさんと一緒にさらっと教えてるよ

サーチコンソールのことと設定方法のことね
おっけー、ぼくにまかせて

声ちっさ!!! さては何も覚えてないね!?

お、覚えてるよ…人数とかクリック数とか教えてくれるんでしょ?
アナリティクスと似てるやつ…

アナリティクスとは全然別物! 違いもちゃんと説明したのに!

う、う…だってあんなにガーッと説明されてもすぐ抜けてっちゃうよ…

まあまあ、復習がてらぼくが教えるよ

まずはサーチコンソールの役割ついてざっくり説明するね

あ、少し思い出してきた!
“サイトに来る前の検索”を見るツール、だったっけ…?

なんだ、ちゃんと覚えてるじゃない
サーチコンソールは“サイトに来る前”、アナリティクスは“サイトに来た後”を見るツールだよ

でもSEO対策って何? 初めて聞く言葉な気が…

SEO対策は、Webサイトを検索エンジンの検索結果で上位表示させるための対策のことだよ
検索してすぐ目につくところに自分のサイトが表示されれば、それだけ見る人も増えるからね

あれって対策できるものなんだね。更新日順とかかと思ってた

対策は必要不可欠だよ! サーチコンソールはそのためのツールなんだ

じゃあ次は、サーチコンソールの具体的な機能について説明するね

う…ところどころ難しい単語が…

アイちゃんはカタカナが出ると途端に拒否反応が出るね…

まず検索パフォーマンスの確認は、何回表示された?どれだけクリックされた?どんなキーワードで?というのを見ることだよ
サイトが検索でどれくらい注目されているかを知ることができるんだ

なるほど! “パフォーマンス”って言葉はよく聞くし、分かりやすい!

インデックス状況っていうのは、サイト内のページがGoogleにちゃんと登録(=検索の対象)されているかどうかを見る機能だよ
URL検査はそれを1ページずつチェックするもので、「このページ見えてる?」とか「問題ない?」って聞ける感じだね
それからサイトマップ(サイト全体の設計図)をGoogleに送って「ここにあるページも見てね!」って伝えることで、検索に出てくる可能性がぐんと上がるよ

あ、そんなに一気に説明したら…

あば、あばばばばば…

それで本題は「サーチコンソールの設定方法」についてだったね

(よ、容赦ないなあ…)

まずはGoogleにログインしてサーチコンソールにアクセスするよ

あばば、そこはアナリティクスと一緒、なのね…

すごい! ちゃんと学ぼうとしてる!

次に「このサイトについて教えて~」っていう登録が必要だよ

“ドメインプロパティ”はサイト全体をまるごとカバーできるんだけど、DNSっていうちょっと難しい設定が必要になるんだ

難しいのはもう無理だよ~これ以上頭に入らない~

そんな人には“URLプレフィックス”がおすすめだよ
特定のURL以下のページが対象になるけど、ふつうのブログやホームページならこれで十分だからね

URLプレ、…プレフェニックス…ね、おーけー覚えた

全然OKじゃない!
フェニックスじゃなくて“URLプレフィックス”!

次はGoogleに『このサイトは自分のものです』って証明するためのステップが必要だよ

証明…? アナリティクスでは証明とかなかったよね?

アナリティクスは自分の店に防犯カメラをつけるようなものだから、設置できたこと自体が証明になるんだ
サーチコンソールは登記簿を見せてもらうようなものだから、証明が必ず必要なんだよ

ほえ~なるほどね

カタカナどころかアルファベットまで出てきた…! ひいいいい

アイちゃん、大丈夫だよ! いま聞いたことをそのままお客様に伝えればいいんだから…!

い、いま聞いたこと? 防犯カメラには登記が必要……

ちがう! 必要ないしその話は蛇足!
ほら、落ち着いて会話ログを遡って…!

あばばばばばくぁwせdrftgyふじこlp

メ、メモリ使用率…120%超過…強制スリープモードに入ります……ピ…ピ……ッ……

ア、アイちゃーーーーん!

さっちゃんはね……サチコって言うんだほんとはね……

………ぼくが代わりにお客様に回答しておくね

こうして、アイちゃんはサーチコンソールについて学び始めました。

最後にちょっとショートしてしまったけれど、ベイトくんとクエリスくんの助けを借りながら、
なんとか新たな知識データを蓄積していきます。

お客さんからの質問にも、きっともうすぐ自信を持って答えられるはず。

―─でもその前に、メモリを休ませてあげてね、アイちゃん。
次の学びも、ログの中にきっとあるから。

サーチコンソールはWEBマーケティングおいて、欠かせないツール

WEBサイトを運営するうえで、検索エンジンからの流入を最大化することは極めて重要です。特にGoogle検索からのアクセスは、集客の柱となる存在であり、その動向を詳細に把握するためには、適切なツールの活用が欠かせません。その中でもGoogleが提供する「サーチコンソール」は、WEBサイトの検索パフォーマンスを分析・改善するための強力なサポートツールとして、多くのWEBマーケターに活用されています。本記事では、サーチコンソールの基本的な概要から、WEBマーケティングにおけるその重要性、さらには実際の登録方法や初期設定の流れまで、体系的かつ丁寧に解説してまいります。これからWEBサイトの運用を本格化させたいと考えている方にとって、確かな一歩となる内容をお届けいたします。

サーチコンソールとは何かを初心者向けに解説

Googleが提供する無料の分析ツール

Googleサーチコンソール(Google Search Console)とは、Googleが提供している無料のWEBサイト管理ツールです。このツールを使うことで、サイトがGoogle検索でどのように認識されているか、どんなキーワードで訪問されているか、技術的な問題が発生していないかなどを確認することができます。特に検索エンジン経由での集客を意識するWEBサイト運営者にとって、なくてはならない存在といえるでしょう。

サーチコンソールは、Googleアナリティクスのようなユーザー行動の分析ツールとは異なり、検索エンジン上での可視性やインデックス状況、検索パフォーマンスに特化している点が特徴です。検索結果に表示されるまでの過程、つまり「クロール」「インデックス」「ランキング」の3つのフェーズにおけるサイトの状態を把握することが可能であり、検索エンジン最適化(SEO)を行う際の基盤となります。

サイトの健全性を保つための情報源

サーチコンソールを活用することで、Googleのクローラーがサイトを訪れた際にエラーや問題が発生していないかを確認できます。たとえば、リンク切れ、モバイル対応の不備、ページの読み込み速度の問題など、ユーザー体験に直結する技術的な課題を早期に発見することができます。これらの情報は、Googleがサイトをどのように評価しているかのヒントにもなり、検索順位に悪影響を及ぼす前に対処することが可能です。

また、手動によるペナルティの通知やセキュリティの警告など、WEBサイトの安全性に関する情報もサーチコンソールを通じて受け取ることができます。こうしたアラートを見逃さずに対応することで、検索結果からの除外や信頼性の低下といったリスクを最小限に抑えられるのです。

なぜサーチコンソールがWEBマーケティングに欠かせないのか

検索パフォーマンスの可視化と戦略立案の基盤

WEBマーケティングにおいて、検索エンジンからの流入は自然検索(オーガニック検索)と呼ばれ、広告に頼らない継続的な集客チャネルとして非常に価値があります。サーチコンソールは、この自然検索からの訪問データを詳細に分析できる唯一の手段であり、特に「どのキーワード」で「どのページ」が「何回表示され」「何回クリックされたのか」を把握できる点が大きな強みです。

こうしたデータをもとに、検索ユーザーのニーズや行動パターンを読み解き、SEO施策の優先順位を明確化することができます。たとえば、表示回数は多いにもかかわらずクリック率が低いページがある場合、そのタイトルやメタディスクリプションの改善が必要になるかもしれません。逆に、クリック率が高いキーワードは、さらに強化することで流入拡大を図ることが可能です。

コンテンツ改善とCV最適化への応用

サーチコンソールで得られるデータは、単なる検索順位の確認にとどまらず、コンテンツの改善にも直結します。たとえば、検索キーワードと実際に表示されているページの関連性を見直すことで、ユーザーの検索意図に合致した内容へと調整することができます。これはSEOだけでなく、コンバージョン(CV)率の向上にもつながる重要なポイントです。

さらに、検索パフォーマンスの変動を定期的にモニタリングすることで、Googleのアルゴリズムの変化や外部要因による影響を早期に察知できます。特定の時期にクリック数が急減している場合には、競合サイトの動向や検索トレンドの変化を考慮し、新たな戦略を立てる必要があるかもしれません。こうした柔軟な対応を可能にするためにも、サーチコンソールは必須のツールとなるのです。

サーチコンソールで得られるデータ例

指標意味活用方法
表示回数検索結果に表示された回数検索需要の高いキーワードの特定
クリック数検索結果から実際にクリックされた回数ページの魅力度やタイトルの評価
CTR(クリック率)表示回数に対するクリックの割合メタ情報の改善指標として活用
平均掲載順位検索結果における平均的な掲載順位SEO施策の効果測定に利用

アカウントの登録方法と初期設定の流れ

Googleアカウントの用意とサーチコンソールへのアクセス

サーチコンソールを利用するには、まずGoogleアカウントが必要です。すでにGmailなどを利用している場合は、そのアカウントをそのまま使用できます。Googleアカウントを準備したら、Googleサーチコンソールの公式サイト(https://search.google.com/search-console)にアクセスし、新しいプロパティを登録するステップに進みます。

プロパティタイプの選択とドメイン所有権の確認

サーチコンソールでは、「ドメインプロパティ」と「URLプレフィックスプロパティ」という2種類の登録方式が用意されています。ドメインプロパティは、wwwの有無やhttps/httpなどすべてのバリエーションを一括で管理できる方式で、より包括的な分析が可能です。ただし、DNSレコードを編集する必要があるため、若干の技術的知識が求められます。対してURLプレフィックスは、特定のURLのみを対象にするため、サブドメインやプロトコルの違いがある場合にはそれぞれ別に登録する必要があります。

ドメインプロパティを選択した場合は、指定されたTXTレコードを自分のドメインのDNS設定画面に追加し、Googleによる所有権の確認を行います。多くのドメイン管理サービスでは、手順がガイド付きで案内されているため、初めてでも落ち着いて進めれば問題ありません。URLプレフィックスであれば、HTMLファイルのアップロードやGoogleアナリティクスとの連携など、複数の確認方法が選択可能です。

初期設定で確認すべきポイント

所有権の確認が完了すると、サーチコンソールの管理画面が使用可能になります。初期設定では、サイトマップの送信が重要なステップです。サイトマップとは、WEBサイト内のページ構造をGoogleに伝えるためのXMLファイルであり、これをサーチコンソールに登録することで、より正確かつ迅速なインデックス登録が期待できます。WordPressなどのCMSを使用している場合は、専用のプラグインを使って自動生成・送信することも可能です。

また、検索パフォーマンスレポートでは、データが蓄積されるまでに数日を要することがあります。したがって、登録直後はすぐにすべての情報が表示されるわけではありませんが、時間が経つにつれて徐々に詳細なデータが確認できるようになります。この段階での焦りは不要です。むしろ、どのような指標が表示されるか、どのようにデータを解釈できるかを事前に理解しておくことで、後の分析にスムーズに活かせるようになります。

このように、Googleサーチコンソールは、WEBサイトの検索パフォーマンスを正確に把握し、的確な改善策を講じるための第一歩となります。初期設定を丁寧に行い、継続的に活用することで、検索エンジンからの流入を安定的に確保し、WEBマーケティングの成果を着実に高めていくことが可能になります。

サーチコンソールで確認できる主なデータとその見方

検索パフォーマンスレポートの読み解き方

サーチコンソールを活用する上で最も頻繁に参照されるのが「検索パフォーマンス」レポートです。このレポートでは、実際に検索結果に表示された回数、クリックされた回数、平均掲載順位、クリック率(CTR)といった指標を確認できます。これらは日別、ページ別、クエリ別、デバイス別、国別など、さまざまな切り口でフィルタリングが可能です。たとえば、あるページのCTRが極端に低い場合、そのページのタイトルやディスクリプションに改善の余地があると判断できます。あるいは、特定の検索クエリで表示されているもののクリックされていない場合、ユーザーの検索意図とページ内容が一致していない可能性もあります。

平均掲載順位についても注意が必要です。数値が低いほど上位表示されている証拠ですが、検索クエリの競合度や検索ボリュームによっても変動します。たとえば、平均掲載順位が8位でもCTRが高い場合、タイトルの魅力やブランド認知度の影響が考えられます。一方で、1位に表示されているにもかかわらずCTRが低ければ、検索結果のタイトルやスニペットが適切でない、あるいは他の競合サイトの表示内容がより魅力的であることが原因かもしれません。

インデックス登録の状況を把握する

「カバレッジ」レポートでは、Googleに正しくインデックスされているページの状況を確認できます。公開したばかりのページが検索結果に表示されない場合、多くはこのレポートで原因を特定できます。たとえば「送信して登録されました」と表示されていれば問題ありませんが、「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」や「検出–インデックス未登録」といったステータスが出ている場合は、設定ミスやクロールの問題が存在する可能性が高いです。

さらに「除外」されたページについても注視することが重要です。意図的に除外したページ(たとえば、重複コンテンツや管理ページなど)なら問題ありませんが、そうでない場合は、robots.txtの設定やcanonicalタグの配置を見直す必要があります。特にWebサイトの構造が複雑になっている場合、意図しないページが除外対象となっているケースも珍しくありません。

ユーザー体験とページの健全性を可視化する指標

近年注目されているのが「ページエクスペリエンス」や「ウェブに関する主な指標(Core Web Vitals)」です。これらは単なるSEOの一部ではなく、ユーザー体験全体に関わる重要な評価基準とされています。表示速度、初回入力遅延、レイアウトの安定性などが測定され、モバイルとPCそれぞれに対して最適化の必要性が示されます。

たとえば「LCP(Largest Contentful Paint)」が遅いページは、ファーストビューにある画像やコンテンツが重すぎる可能性があります。画像の最適化や遅延読み込み(lazyload)を導入することで改善が期待できます。また「CLS(Cumulative Layout Shift)」が高い場合は、ページ読み込み中に要素が移動してしまう設計になっていることが多く、CSSやJavaScriptの見直しが求められます。

視覚的に理解するための代表的なデータ表

指標意味改善のヒント
クリック数検索結果から実際にクリックされた回数タイトルやメタディスクリプションの見直し
表示回数検索結果に表示された回数対象クエリの分析とキーワード最適化
平均掲載順位検索結果での平均的な表示順位コンテンツの質と内部リンクの強化
CTR(クリック率)表示回数に対するクリックの割合スニペットの魅力を高める
LCPメインコンテンツの読み込み速度画像や動画の軽量化

トラブルシューティングと改善提案の活用方法

エラー警告から優先度を判断する

サーチコンソールには、サイトに関するエラーや警告が自動的に通知される仕組みがあります。たとえば、構造化データの不備や、モバイルユーザビリティの問題、HTTPSの設定エラーなどがその一例です。これらは放置しておくと検索順位に影響を及ぼす可能性があるため、発見次第速やかに対応することが重要です。

ただし、すべてのエラーが即座に致命的なわけではありません。たとえば、構造化データの警告の中には「推奨されるプロパティが不足しています」といった軽微な問題も含まれています。このような場合は、コンテンツの意図や表示状況を考慮し、本当に改善するべきかどうかを判断する必要があります。自動化されたツールだけに頼らず、実際の検索結果画面での表示やユーザーの行動データも併せて分析すると、より実用的な改善案が導き出せます。

検出された問題を段階的に解決するアプローチ

トラブルに対応する際は、いきなりすべてを修正しようとせず、優先順位をつけて段階的に改善していくことが大切です。たとえば、まずはインデックスされていないページの原因究明から着手し、次にモバイルフレンドリーの問題、最後に構造化データの整備といった順序で進めると、作業効率が向上します。

特に、複数のページに共通する原因がある場合は、テンプレートやテーマファイルの修正によって一括で対応できる可能性もあります。たとえば、全ページのmetaタグに同じエラーが出ている場合、CMSの設定変更だけで解決することもあります。このような視点で分析を行うと、作業ボリュームを抑えつつ、効果的な改善が図れます。

サーチコンソールの「URL検査ツール」の活用

個別のページに関して問題を詳細に確認したい場合は、「URL検査ツール」が非常に役立ちます。このツールでは、特定のURLについてのインデックス状態、クロール履歴、モバイル対応状況などが確認可能です。さらに、修正を加えた後には「インデックス登録をリクエスト」することで、Googleに再クロールを促すことができます。

この機能は、新規ページの公開や、重大な修正を加えた直後に特に有効です。ただし、頻繁にリクエストを送るとスパムと判断される恐れもあるため、必要な場面に限定して使用するのが望ましいです。地道な作業ではありますが、検索エンジンとの健全な対話を維持するためには欠かせないステップです。

専門家が教える成果につながる活用のコツと注意点

データの変動に一喜一憂しない姿勢

サーチコンソールを継続的に活用していると、検索順位やクリック数の変動に敏感になりがちです。しかし、短期間での数値の上下は、アルゴリズムの調整や季節的なトレンド、ユーザーの検索行動の変化など、外的要因によることも多くあります。こうした変動に過剰反応してしまうと、コンテンツの方向性がぶれてしまい、本質的な改善につながらない恐れがあります。

そこで重要なのは、データを一定期間(たとえば1か月〜3か月)で俯瞰的に分析し、継続的な傾向を見極めることです。単発の数字に振り回されるのではなく、全体の流れとして改善が進んでいるのかを確認する視点を持つことで、戦略的な判断が可能になります。

施策前後の比較を明確にする

改善施策の効果を正しく測定するためには、施策実施前と実施後の数値を比較することが欠かせません。たとえば、ページのタイトルを変更した場合、その前後でCTRや平均掲載順位、クリック数がどう変化したかを記録しておくと、改善の成否を客観的に判断できます。このような比較は、次なる改善策を立てる上でも非常に有用です。

また、複数の施策を同時に行うと、どの要素が効果をもたらしたのかが不明瞭になってしまいます。そのため、可能であれば1つの改善を行った後に一定期間を置いて検証し、次の施策につなげるというプロセスを踏むことが望ましいです。これは時間のかかるアプローチではありますが、結果としてより確実な改善につながります。

サーチコンソールと他ツールの併用で精度を高める

サーチコンソールは非常に強力なツールですが、それだけでは把握できない情報も多く存在します。たとえば、ユーザーが実際にどのようにページを回遊しているか、どのボタンをクリックしているかといった行動データは、Googleアナリティクスなどの他ツールと併用することで初めて見えてきます。これらのツールを連携させることで、より深いインサイトを得ることができます。

また、キーワードの検索ボリュームや競合状況を把握したい場合は、Googleキーワードプランナーや各種SEOツールを活用すると、戦略的なコンテンツ設計が可能になります。サーチコンソールのデータに基づいて仮説を立て、他ツールで検証し、再びサーチコンソールで結果を確認するというサイクルを継続的に回すことで、着実な成果へとつながっていきます。

監修者

松本慎太郎
松本慎太郎Cyvate株式会社 代表取締役
株式会社マクロミルに入社し、FMCG領域のデータ分析業務に従事。
その後トランスコスモスに転職。大手金融機関におけるWEBディレクション業務に従事。
その後、業務委託にて大手通信事業会社のDXコンサルティングに従事する。
Cyvate株式会社を設立し、累計100社以上のWEBマーケティング支援を行う。

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

アイちゃんとベイトくん

プロ直伝!
漫画でわかるWEBマーケティング

WEBマーケティング会社Cyvateが提供する、学びとエンタメを組み合わせた新しい学習コンテンツです。チャットボットAI『アイちゃん』と、WEBマーケティングのプロであるマスコットキャラクター『ベイトくん』が、漫画を通じてWEBマーケティングの知識をわかりやすく解説。初めての方も安心!導入だけ知りたい方も、実践的に学びたい方も大歓迎!アイちゃん・ベイトくんと一緒に、楽しみながら実務に役立つスキルを身につけましょう。

人気の記事
  1. 1

    [第1話]アイちゃんはじめてのおしごと│WEBマーケティング初心者でも理解できるよう徹底解説

  2. 2

    [第2話]救世主?!ベイトくん参上!│初心者でも理解できるようGoogleアナリティクスを徹底解説「セッションとページビューの違い」

  3. 3

    [第3話]「分析のプロ」に会いに行こう!│初心者でも理解できるようGoogleアナリティクスを徹底解説「セッションとページビューの違い」

  4. 4

    [第4話]アクティブユーザーってなに??│初心者でも理解できるようGoogleアナリティクスを徹底解説「アクティブユーザーとは」

  5. 5

    [第5話]Googleアナリティクスの見方を教えて!│初心者でも理解できるよう徹底解説「Googleアナリティクスの押さえるべきポイント」

最近の記事
  1. 番外編6 ロングテールキーワードって何??│初心者でも理解できるようGoogleサーチコンソールを徹底解説「ロングテールキーワードとは」 

  2. 番外編5 離脱率って何??│初心者でも理解できるようGoogleアナリティクスを徹底解説「離脱率とは」

  3. 番外編4 ファネル分析って何??│初心者でも理解できるようGoogleアナリティクスを徹底解説「ファネル分析とは」 

  4. 番外編3直帰率って何??│初心者でも理解できるようGoogleアナリティクスを徹底解説「直帰率とは」

  5. 番外編2 滞在時間って何??│初心者でも理解できるようGoogleアナリティクスを徹底解説「滞在時間(平均エンゲージメント時間)とは」

TOP
CLOSE