Googleアナリティクスについて、ちんぷんかんぷんのアイちゃん。
そんなアイちゃんに、ベイトくんが「解析のプロ」を紹介してくれることになりました。

こんにちは~!アナリスさん、いますか~?
穴…リス…?
「アナリス」さん、だよ!
Googleアナリティクスと同じで、analysis(=分析)がなまえの由来だよ
アナリシス…アナリス…やはり安直…
しっ! ほら来たよ!
お、ベイトくん。どうしたの?
あ、あなたが分析のプロ、「アナリス」さん!

ぼくに何か用事?
Googleアナリティクスについて、アイちゃんに教えてあげてほしくて…
? それならベイトくんも詳しいでしょ
……ちょっと教えるのが大変…というか…
……。
ふうん? まあいいや。それで、何について知りたいの?
「セッション」と「ページビュー」の違いについてです!!
「セッション」と「ページビュー」?
それなら簡単だよ。まとめるとこんな感じ

ページビューは、ページが読み込まれるたびに1カウント。
同じページを連続で見ても、そのたびにカウントされるよ。
ふむふむ
同じユーザーが複数のページを見ても、1回の訪問であれば1セッション。
30分間操作がなければ、セッションは自動的に終了するよ。
それと、日付をまたぐと新しいセッションとしてカウントされる。
おおおなzzいじセセッシション1hhhおう門くぁwせdrftgyふじこlp
あっ、オーバーフローしかけてる!アナリスさん、知識データが重すぎるんだ!
…………なるほど。
じゃあもっと簡単に説明しよう。アイちゃん、お菓子は好きかな?
すきです!!
「アイちゃんはお店に行きました」
これが1セッション。
「アイちゃんはチョココーナーとガムコーナーとクッキーコーナーを見ました」
これが3ページビューだよ。

なるほど!!分かりやすいです!
どうやら理解できたみたいだね。お客様のお問い合わせにも答えられそうかな?
うん、大丈夫! ベイトくんとアナリスさんのおかげだね!
役に立てたなら良かった
じゃあ、早速お客様に返信してみよう!
うん!
えーと……、「この度はお問い合わせいただきありがとうございます」…カキカキ…

……アイちゃん、大丈夫?
404 Not Found.
指定されたページは見つかりませんでした。要求されたURLはこのサーバー上に存在しません。
あー、だめだ。データ飛んじゃったみたい
しょうがないなあ、もう…

こうして、無事(?)お客様への返信をすることができました。
良かったね、アイちゃん!
Pi Pi Pi… Pi Pi Pi…♪
ハッ!! お客様からのお問い合わせだ!!
どうやら、また問い合わせがあったようです。
今度はどんな質問が来たのでしょうか?
ページビューとセッションの違いを初心者にも分かりやすく解説
Googleアナリティクスを活用してWEBサイトのパフォーマンスを正確に把握するためには、基本的な指標についての理解が欠かせません。その中でも特に混同されやすいのが「ページビュー」と「セッション」です。これらは似ているようで、まったく異なる意味を持ち、それぞれが示す情報も異なります。本記事では、WEB解析の現場で実際に使われている知見や考え方を交えながら、この2つの指標の違いを丁寧に解説していきます。初めてGoogleアナリティクスに触れる方でも、自然と理解できるように構成していますので、ぜひ参考にしてください。
ページビューとセッションは何が違うのか
まず最初に、ページビューとセッションという2つの指標が、どのように異なる意味を持っているのかを明確にしておく必要があります。これらを混同してしまうと、WEBサイトのパフォーマンス分析において誤解が生じ、適切な改善策を導き出すことができなくなってしまいます。
ページビューとは、ユーザーがWEBサイト内のページを表示した回数を示す指標です。一方のセッションは、ユーザーが一定期間内にWEBサイト上で行った活動のまとまりを指します。たとえば、あるユーザーが朝に1回、夜にもう1回同じサイトを訪れた場合、それぞれが独立したセッションとしてカウントされますが、それぞれのセッション内で複数のページを閲覧した場合、それに応じてページビューは増加していきます。
このように、ページビューは「数的な」行動を示し、セッションは「時間的な」行動の単位を表すものと考えると理解しやすくなります。WEB解析においては、この両者を切り離して考えつつも、互いの関係性を意識することが非常に重要です。
Googleアナリティクスにおけるページビューとは
ページが読み込まれるたびにカウントされる仕組み
Googleアナリティクスにおいて「ページビュー」は、ユーザーがページを読み込むたびに記録される指標です。たとえば、あるユーザーがトップページからサービス紹介ページ、さらにお問い合わせページへと順に移動した場合、3回のページビューが記録されます。同じページに戻った場合でも、再度読み込みが発生すれば、ページビューはもう1回カウントされます。
この仕組みは、ユーザーの興味関心の深さや、サイト構造のわかりやすさを把握する上で有効です。ページビューが多ければ、それだけユーザーが多くの情報にアクセスしている可能性があるため、サイトのナビゲーションが機能している証拠になることもあります。ただし、ページビューが多い=良いコンテンツとは限らない点には注意が必要です。
単純なカウントでは読み取れない本質
ページビューの数値だけを見て判断してしまうと、ユーザーが本当に求めている情報にたどり着いているかどうかを見誤る可能性があります。たとえば、サイト内で迷って何度もページを行き来している場合も、ページビューとしては増加しますが、ユーザー体験としては必ずしも良好とは言えません。このように、表面的な数値ではなく、その背後にあるユーザー行動の意図を読み解くことが、ページビューを正しく使いこなす鍵となります。
セッションの定義とカウント方法を理解しよう
セッションはユーザーの行動の「まとまり」
セッションとは、ユーザーがWEBサイトを訪問してから離脱するまでの一連の活動を指します。一度の訪問で複数のページを回遊した場合でも、それらはすべて1つのセッションとして記録されます。これにより「どれだけの訪問者が来て、どのような行動を取ったのか」という全体像を把握することが可能になります。
セッションのカウントは、ユーザーがサイトにアクセスしてから30分間操作がなかった場合に終了し、次に操作があれば新しいセッションとしてカウントされます。また、日付をまたぐと自動的に新しいセッションとして扱われる点も、理解しておくべき重要なポイントです。
Googleアナリティクスにおけるセッションの内部的なルール
Googleアナリティクスでは、クッキーやJavaScriptを利用してセッションを判別しています。たとえば、ユーザーが午前10時に訪問し、10時20分に離脱、その後11時に再訪した場合、これは2つのセッションとして記録されます。30分の無操作によって前のセッションが終了し、その後の訪問が新たなセッションとして認識されるためです。
また、リファラ(参照元)の変化によってもセッションが切り替わる場合があります。たとえば、外部サイトからのリンクを経由して訪問した後、別のキャンペーンリンクをクリックして再訪した場合、前後で異なるリファラがあるため、別々のセッションとされることがあります。これにより、マーケティング施策の効果測定がより正確に行えるようになっています。
ページビューが多いのにセッションが少ない理由
ユーザーの回遊が活発なケース
ときどき、Googleアナリティクス上でページビューの数値は高いのに、セッション数があまり伸びていないという状況が見られます。このような場合、考えられる理由としては、1人のユーザーが1回の訪問(1セッション)中に多くのページを閲覧しているケースが挙げられます。つまり、訪問者数は少ないものの、1人あたりのページビュー数が多いという現象です。
このような状況は、一見すると良い兆候のように思えますが、必ずしもそうとは限りません。ユーザーが目的の情報にたどり着けず、ページを行き来している可能性もあるためです。そのため、ページビューが多いという事実だけでなく、ページごとの直帰率や平均滞在時間といった他の指標も併せて分析する必要があります。
セッションのカウント条件に起因する誤解
もう1つの可能性として、セッションの定義やカウント方法に対する理解不足が挙げられます。たとえば、1人のユーザーが短時間で多くのページを閲覧しても、それは1つのセッションとしてしかカウントされません。つまり、セッション数は増えずにページビューだけが増加することになります。この仕組みを理解していないと、「セッションが少ない=訪問者が少ない」と誤解してしまう危険性があります。
さらに、セッションは30分の非アクティブ時間や日付の切り替わりによって区切られるため、実際のユーザー行動と完全に一致するわけではありません。たとえば、あるユーザーが夜の23時55分に訪問し、日付が変わって0時5分まで閲覧を続けた場合、これは2つのセッションとして記録されます。このようなルールを理解していないと、数値の解釈を誤る原因になります。
指標の違いを視覚的に把握する
ページビューとセッションの違いをより明確に理解するために、以下のような比較表を参考にすると、概念が視覚的に整理されます。
指標名称 | 定義 | カウントのタイミング | 1ユーザーあたりの発生数 |
---|---|---|---|
ページビュー | ページが読み込まれるたびに記録 | ページ読み込み時 | 複数回発生する可能性あり |
セッション | ユーザーの訪問単位 | 初回アクセス後、30分間無操作または日付切り替え時 | 1日で複数発生することもある |
このように、2つの指標は単なる数字ではなく、ユーザーの行動やWEBサイトの構造、さらには時間的な要素にも大きく影響されることがわかります。それぞれの意味と計測ロジックを正確に理解することが、より実践的かつ信頼性の高いデータ分析につながります。
初心者がつまずきやすいポイントとその対処法
用語の混乱が理解を妨げる
WEB解析を始める際、多くの方が最初に直面するのが専門用語の多さとその意味の取り違えです。たとえば「直帰率」と「離脱率」は一見似たような印象を受けますが、意味するところが大きく異なります。直帰率とは、訪問者が最初のページだけを見てそのままサイトを離れる割合を示します。一方で離脱率は、特定のページが訪問者の最後の閲覧ページとなった割合を指します。この違いを理解せずに数値を判断してしまうと、改善の方向性を誤ってしまう可能性があるのです。
このような用語の混乱を避けるためには、まず一つひとつの指標を丁寧に調べ、実際のサイトの流れと照らし合わせながら理解することが大切です。専門家の視点では、指標の定義を記憶することよりも、どのようなユーザー行動を反映しているのかを掴むことが重要だとされています。ですから、数字だけにとらわれず、「なぜこの数値になっているのか」まで掘り下げて考える姿勢が必要です。
数字に振り回される分析では成果につながらない
WEB解析ツールを使い始めると、自然と数字に目が行きがちです。しかし、数字はあくまでも結果を示すものであり、その背景にあるユーザー行動を読み解くことが本質です。たとえば、あるページのPVが急増したとしても、それが一時的なSNSによる話題性なのか、検索エンジンからの流入によるものなのかによって、取るべき対応は異なります。数字に一喜一憂するのではなく、常に「なぜこの変化が起きたのか」「どのような施策が影響しているのか」を問い続ける視点が求められます。
このような視点を持つためには、日々の数値を見るだけでなく、施策ごとの効果測定と比較を行うクセをつけることが効果的です。専門的な立場からは、分析の起点として「仮説→施策→結果→考察→再試行」のサイクルを意識することが推奨されており、これを繰り返すことで自然と課題発見力と改善力が高まっていきます。
設定ミスによるデータの誤解
WEB解析ツールは非常に高機能である一方、初期設定やフィルタリングを誤ると、正確なデータが取得できなくなります。とくに多いのが、自社のアクセスを除外する設定をしていないことにより、本来のユーザー行動とは異なる数値が記録されてしまうケースです。また、目標設定(コンバージョン設定)を正しく行わないと、成果の可視化ができず、施策の評価も難しくなります。
このようなトラブルを避けるためには、設定項目の一つひとつを丁寧に確認し、必要に応じて専門家のアドバイスを取り入れることが効果的です。特にGoogleアナリティクスなどの高度なツールを使う場合は、初期設定のままでは正確な分析が困難なことも多く、カスタマイズによって初めて有効なデータが得られるようになります。
WEB解析の専門家が教える指標の見方と活用法
コンテキストを重視する数値の読み解き
一見すると高い数値が望ましいように思える指標でも、背景によって評価が大きく変わるケースがあります。たとえば平均滞在時間が長ければ「良いページ」と考えがちですが、情報が複雑すぎて理解に時間がかかっている場合や、ユーザーが操作に迷ってしまっている場合もあるのです。したがって、数値を見る際は、そのページの目的や導線設計と照らし合わせながら判断することが重要です。
専門的な立場からは、「数値はコンテキストとセットで見るべきだ」とよく言われます。つまり、訪問者がどこから来て、どのようなニーズを持ち、どのような行動をとったのかという一連の流れを把握したうえで数値を評価することが求められます。一つの指標だけで判断するのではなく、複数の指標を組み合わせて全体像を掴むことが鍵となります。
目的別に見るべき指標の選び方
WEB解析でよくある誤解の一つが、すべての指標を一律に追わなければならないと思い込んでしまうことです。しかし、実際にはページやコンテンツの目的によって、注目すべき指標は異なります。たとえば、ブログ記事であれば直帰率や平均ページ滞在時間が重要ですが、商品購入ページであればコンバージョン率やカゴ落ち率のほうが優先されるべきです。
下記の表では、ページの目的別に注目すべき指標を整理しました。これにより、どのページで何を改善すべきかが明確になります。
ページタイプ | 主な目的 | 注目すべき指標 | 改善アプローチの例 |
---|---|---|---|
ブログ記事 | 情報提供・SEO流入 | 直帰率、平均滞在時間、オーガニック流入数 | 導入文の改善、内部リンクの最適化 |
商品ページ | 商品理解・購入促進 | コンバージョン率、カート投入率、離脱率 | CTAボタンの配置変更、商品説明の見直し |
LP(ランディングページ) | 問い合わせ・登録 | フォーム到達率、コンバージョン率、スクロール率 | ヒートマップ分析、フォーム項目の簡略化 |
このように、ページごとにKPIを明確に定めることで、分析の精度が高まり、的確な改善施策につなげることが可能になります。
定点観測と比較分析の重要性
指標を活用する上で欠かせないのが、定点観測と比較分析の視点です。単発の数値では一時的な変動に過ぎないため、過去との比較や施策実施前後の変化を確認することで、ようやく意味のある洞察が得られます。たとえば、直帰率が5%下がったとしても、それが自然変動なのか、ある改善施策の効果なのかは、比較する基準がなければ判断できません。
また、季節要因やキャンペーンの影響も加味することで、より正確な分析が可能になります。専門家の手法としては、データを週単位や月単位で集計し、前年同月や直近3か月との比較を行うことが一般的です。こうした習慣を取り入れることで、トレンドの変化にも敏感になり、迅速な対応ができるようになります。
ページビューとセッションを正しく理解して改善につなげよう
混同しがちな2つの基本指標
WEB解析の中でも、特に基本的でありながら誤解されやすいのが「ページビュー」と「セッション」の違いです。ページビューは、ユーザーが閲覧したページの総数を指し、同じユーザーが複数ページを見た場合はそのすべてがカウントされます。一方、セッションはユーザーがサイトを訪れてから離脱するまでの一連の行動を1回と数える単位であり、30分以上操作がなければ新しいセッションとしてカウントされます。
この違いを理解することは、コンテンツの評価や施策の成果を正しく判断するために非常に重要です。たとえば、PV数が増えているがセッション数が変わらない場合、それは一人ひとりがより多くのページを閲覧するようになったことを意味し、サイト内回遊が改善されている可能性があります。逆にセッション数が増えてPVが伸びていない場合は、訪問者数は増えているものの、ページ移動が促進されていないことを示しているかもしれません。
改善につなげるための視点
ページビューとセッションの関係性を理解した上で、実際にどのように改善していくかを考えることが次のステップです。たとえば、セッションあたりのページビュー数(ページ/セッション)が低ければ、ユーザーが求める情報にすぐに辿り着けていない可能性があります。この場合、関連記事への内部リンクを増やしたり、ナビゲーションの構造を見直すことで、回遊性の向上が図れます。
また、セッション数が伸び悩んでいる場合には、入口となる流入チャネルに注目することが有効です。検索エンジンからの流入が少ないのであれば、SEO対策やコンテンツの見直しが必要ですし、SNSからの流入が減っているなら投稿頻度や内容を再検討する必要があります。このように、ページビューとセッションを起点にしながらも、その背景にある要因を深掘りすることが改善の鍵となります。
質の高いセッションを生み出す工夫
単にセッション数を増やすのではなく、質の高いセッションを生み出すことが最終的な成果につながります。質の高いセッションとは、ユーザーが目的を達成し、サイトに満足して離脱していく訪問のことです。そのためには、ユーザーの意図に即したコンテンツ提供と、行動を後押しする導線設計が必要です。
専門家の視点では、質を測るために「コンバージョン率」や「滞在時間」「スクロール率」など複数の指標を組み合わせて評価することが推奨されています。これにより、単なる数の増加ではなく、実際に成果へとつながる訪問を見極めることができるようになります。数値の奥にあるユーザーの行動心理を読み解くこと――それがWEB解析における最大の魅力であり、成功への近道です。
監修者

- Cyvate株式会社 代表取締役
-
株式会社マクロミルに入社し、FMCG領域のデータ分析業務に従事。
その後トランスコスモスに転職。大手金融機関におけるWEBディレクション業務に従事。
その後、業務委託にて大手通信事業会社のDXコンサルティングに従事する。
Cyvate株式会社を設立し、累計100社以上のWEBマーケティング支援を行う。
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