GA4 初心者 やり方 2026年決定版 ── 300社支援実績から見える最初の一歩と中小企業の落とし穴

2026年2月12日 11 min read 9 0

GA4 初心者 やり方とは、正しい基本設定から始めてコンバージョン測定までを段階的に習得することです。2026年現在、84.2%のユーザーがGA4移行の必要性を実感している中、多くの中小企業が学習コストの高さに悩んでいるのが現実です。しかし、正しい順序で取り組めば、初心者でも1ヶ月以内にデータを経営判断に活かせるレベルまで到達できます。

GA4(Google Analytics 4)は2023年7月のユニバーサルアナリティクス終了に伴い、現在のアクセス解析の標準となっています。AIと自動化の進化により、2025年から2026年にかけてデータ活用のあり方が大きく変わる中、中小企業こそ早期のGA4習得が競争力の源泉となります。

GA4の基本設定から始める初心者の第一歩

GA4の基本設定で最初に行うべきは、プロパティの作成とトラッキングコードの設置です。これはGA4を始めるための絶対条件であり、ここでつまずく初心者が意外と多いのが実情です。

まず、Googleアナリティクスの管理画面から新しいプロパティを作成します。この際、業種や企業規模を正確に設定することで、後の分析精度が大きく変わってきます。実際、以前お手伝いした従業員20名の製造業では、最初の業種設定を間違えたことで適切なベンチマークデータが表示されず、3週間ほど的外れな分析をしていました。

基本設定のチェックポイント

プロパティ名は会社名やサイト名を含める、業種は最も近いものを選択、データの保持期間は26ヶ月に設定(無料版の最大期間)、拡張計測機能は必ずオンにする

次に重要なのがトラッキングコード(gtag)の設置です。WordPressを使っている場合は専用プラグインがありますが、HTMLに直接埋め込む場合はヘッドタグ内への正確な配置が必要です。

トラッキングコード設置の注意点

トラッキングコードの設置で多くの初心者がハマるのが、旧来のユニバーサルアナリティクスのコードと混在させてしまうことです。正直、僕自身も300社以上支援してきた中で、この混在パターンで正確な計測ができていない企業を何度も見てきました。

特に注意すべきは、サイト全体でコードが統一されているかの確認です。トップページにはGA4のコードが入っているのに、問い合わせページや商品詳細ページは旧コードのまま、というケースが驚くほど多いんです。

データが正しく取得できているかの確認方法

設置後は「リアルタイム」レポートで動作確認を行います。自分でサイトにアクセスして、リアルタイムでユーザー数が増加するかチェックしてください。ここで数字が動かない場合は、設置に問題がある可能性が高いです。

弊社で支援したEC事業者のケースでは、設置から1週間経ってもデータが取得できず、調査したところショッピングカートシステムとの連携部分でコードが正常に動作していませんでした。早期発見により、貴重な購買データを失うことを避けることができました。

中小企業が押さえるべきGA4の主要機能

中小企業がGA4で最優先で押さえるべき機能は、レポート、探索、コンバージョンの3つです。これらの機能を理解することで、限られたリソースでも効率的なデータ活用が可能になります。

レポート機能は、従来のアナリティクスユーザーにも馴染みのある基本的な数値を確認できる場所です。ユーザー数、セッション数、ページビューといった基礎指標から、流入経路別の分析まで網羅しています。

探索機能で深掘り分析を始める

探索機能は、GA4の真骨頂とも言える高度な分析ツールです。自由なディメンション(切り口)と指標の組み合わせで、独自の分析が可能になります。ただし、ここが初心者には少し敷居が高く感じられる部分でもあります。

実際、あるクライアントの地方工務店では、最初は「探索って何ができるの?」という状態でした。しかし、地域別の問い合わせ数分析から始めて、徐々に時間帯別、デバイス別の分析まで活用できるようになり、3ヶ月で月間問い合わせが15件から38件まで増加しました。

AIと自動化による分析支援の活用

2025年から2026年にかけて、AIと自動化の進化によりデータ活用のあり方が大きく変わっています。GA4でも異常検知やインサイト自動生成など、AI支援機能が充実してきました。

これらの機能を活用することで、分析に不慣れな担当者でも重要な変化を見逃すリスクが減ります。ただし、AIの提案を鵜呑みにせず、ビジネス文脈での判断は人間が行う必要があります。

コンバージョン測定の正しい設定方法

GA4でのコンバージョン測定は、イベントベースの新しい仕組みを理解することから始まります。従来のゴール設定とは根本的に考え方が異なるため、多くの初心者がここで混乱してしまいます。

GA4では、すべてのユーザーアクション(ページ閲覧、クリック、スクロールなど)がイベントとして記録されます。その中から、ビジネス上重要な成果につながるイベントを「コンバージョン」として指定するのが基本的な流れです。

中小企業で設定すべき主要コンバージョン

中小企業で一般的に設定すべきコンバージョンは、問い合わせフォーム送信、電話タップ(スマホでの電話番号クリック)、資料ダウンロード、商品購入といったアクションです。

ここで重要なのは、直接的な売上につながるコンバージョンだけでなく、将来の売上につながる可能性のあるマイクロコンバージョンも含めて考えることです。たとえば、料金ページの閲覧時間が一定以上の場合や、複数ページの回遊があった場合などです。

クライアント事例

業種: BtoB SaaSスタートアップ / 課題: 問い合わせ数は多いが質が低い / 施策: マイクロコンバージョンで段階的な分析を導入 / 結果: 確度の高いリードを月20件→45件に改善

Enhanced Ecommerce(拡張eコマース)の活用

ECサイトを運営している中小企業の場合、Enhanced Ecommerceの設定が売上向上の鍵を握ります。商品の閲覧、カートへの追加、購入完了まで、顧客の購買プロセス全体を詳細に追跡できます。

ただし、設定が複雑で開発知識が必要な部分もあるため、外部のWEB制作会社やマーケティング会社に依頼することも検討してください。投資対効果を考えれば、専門家に依頼する方が結果的にコストパフォーマンスが高いケースも多いです。

Cookie規制時代に対応した計測手法

2026年現在、Cookie規制の強化により従来の計測手法では限界があるため、ファーストパーティデータの活用が不可欠です。GA4は設計段階からプライバシー配慮が組み込まれているものの、中小企業でも対策が必要です。

特に重要なのが、GA4の「しきい値」機能です。これはユーザーのプライバシー保護のため、少量のデータの場合に具体的な数値を表示しない仕組みです。2024年11月から本格的に適用され、データへのアクセス制限が強化されています。

ファーストパーティデータ収集の強化

Cookie規制対策として、自社で直接収集するファーストパーティデータの重要性が高まっています。会員登録、メルマガ登録、アンケート回答などを通じて、顧客の同意を得た上でデータを収集する仕組み作りが求められます。

実際、以前お手伝いした地域密着型の不動産会社では、物件閲覧時の簡単なアンケート導入により、Cookieに頼らない顧客分析が可能になりました。結果として、Cookie規制の影響を最小限に抑えながら、むしろより質の高いデータ収集ができるようになったんです。

サーバーサイド計測の検討

より高度な対策として、Googleタグマネージャーのサーバーサイド計測があります。これは、ブラウザではなくサーバー側でデータを処理することで、Cookie規制の影響を受けにくくする手法です。

ただし、技術的な難易度が高いため、中小企業がいきなり導入するのは現実的ではありません。まずは基本的なGA4設定とファーストパーティデータ収集から始めて、段階的に高度な手法を検討することをお勧めします。

Looker Studio連携で効率的なレポート作成

Looker Studio(旧Googleデータスタジオ)との連携により、GA4のデータを経営陣にもわかりやすい形で可視化できます。これは中小企業にとって、限られた時間で効果的な報告を行うための重要なスキルです。

Looker Studioの最大のメリットは、GA4の生データを自由にカスタマイズして、経営判断に必要な指標だけを抽出できることです。月次レポートや週次レポートのテンプレートを一度作成すれば、データは自動更新されるため大幅な作業効率化が図れます。

中小企業向けダッシュボードの作り方

中小企業のダッシュボードで重要なのは、情報を詰め込みすぎないことです。経営陣が知りたい核心的な数字に絞って、A4用紙1枚で完結するレベルの簡潔さを目指してください。

具体的には、売上につながる主要コンバージョン数、流入経路別の成果、前月比や前年同月比での変化率、問題があるページやキャンペーンの特定といった要素を含めます。

弊社で支援した飲食チェーン(3店舗展開)では、店舗別の予約数とWEB経由の来店率を可視化するダッシュボードを作成しました。経営陣が毎週5分でWEBマーケティングの効果を把握できるようになり、迅速な予算配分変更が可能になりました。

自動化レポートの活用

Looker Studioでは、定期的な自動配信機能も利用できます。月曜日の朝に先週の数値が自動でメール配信されるよう設定すれば、データ確認の習慣化につながります。

ただし、数字を見るだけで終わってしまっては意味がありません。データから読み取れる課題や改善点を具体的なアクションにつなげる仕組み作りが重要です。

初心者が陥りがちな落とし穴と対策

GA4初心者が最も陥りがちな落とし穴は、データを見ることが目的化してしまい、具体的な改善アクションにつながらないことです。300社以上を支援してきた中で、これは本当によく見るパターンです。

多くの担当者が「アクセス数が増えた」「直帰率が下がった」といった表面的な数字の変化に一喜一憂してしまいますが、重要なのはビジネス成果との関連性です。アクセス数が2倍になっても売上が変わらなければ、マーケティング施策としては成功とは言えません。

データの正確性に関する誤解

もう一つ多い落とし穴が、GA4のデータを100%正確なものと思い込んでしまうことです。実際には、ボットトラフィックやスパムアクセス、海外からの不正アクセスなども計測に含まれる場合があります。

2025年11月から、GA4ではボットトラフィック除外機能が強化されましたが、すべての不正アクセスを完全に排除できるわけではありません。データに異常な数値が含まれていないか、定期的にチェックする習慣を身につけることが大切です。

よくある設定ミス

内部トラフィック(自社からのアクセス)の除外設定を忘れる、テスト環境と本番環境でプロパティを分けていない、コンバージョンの重複計測が発生している、フィルタ設定が複雑すぎて何を除外しているか不明

学習コスト軽減のための効率的な方法

2025年の調査では、GA4への移行における学習コストの高さが主要な課題として挙げられています。確かに、従来のアナリティクスとは大きく仕様が変わっているため、一定の学習期間が必要です。

しかし、すべての機能を一度に習得しようとするのではなく、自社のビジネスに直結する部分から段階的に学ぶことで、学習コストを大幅に削減できます。まずは基本設定とコンバージョン測定に絞って1ヶ月間集中的に取り組み、その後で探索機能や高度な分析に進むのが現実的なアプローチです。

AI時代のアクセス解析基礎知識

2026年現在、AI技術の発達によりアクセス解析の概念そのものが変化しています。従来の「データを見て人間が判断する」スタイルから、「AIが提案する改善案を人間が検証する」スタイルへの転換が進んでいます。

GA4でも機械学習を活用した予測指標や異常検知機能が搭載されており、これらを適切に活用することで分析の精度と効率を大幅に向上させることができます。

予測指標の活用方法

GA4の予測指標では、「購入の可能性」「離脱の可能性」「予測収益」といった将来の行動を予測できます。これらの情報を基に、見込み客へのアプローチタイミングや優先順位を決定できます。

ただし、予測の精度は過去のデータ量と質に依存するため、運用開始直後では十分な精度が得られない場合があります。最低でも3ヶ月程度のデータ蓄積が必要と考えてください。

プライバシー重視の分析手法

Cookie規制の強化に伴い、個人を特定せずに集合データから有用な洞察を得る手法が重要になっています。GA4では、しきい値機能によりプライバシーを保護しながらも、マーケティングに必要な分析は継続できる設計になっています。

中小企業では、個人レベルでの詳細な追跡よりも、全体的なトレンドや傾向の把握に重点を置くことで、プライバシー規制に配慮しながら効果的な分析が可能です。

実際の運用では、データ活用による売上向上の具体的な手法と組み合わせることで、より効果的な結果を得ることができます。また、分析結果をもとにしたSEO対策リスティング広告運用との連携も、中小企業の限られたリソースを最大化するために重要な考え方です。

よくある質問

Q. GA4とは何ですか?

A. GA4とは、Googleが提供するWEBアナリティクスツールの最新版です。2023年7月に従来のユニバーサルアナリティクスが終了し、現在はGA4が標準となっています。イベントベースの計測とAI機能の強化が特徴です。

Q. GA4を始めるのに費用はかかりますか?

A. GA4の基本機能は無料で利用できます。月間1000万イベントまでは追加費用なしで使用可能なため、中小企業であれば無料版で十分対応できます。より高度な機能が必要な場合のみ有料版を検討してください。

Q. GA4と従来のアナリティクスの違いは何ですか?

A. 最大の違いは計測方式です。従来のセッション中心からイベント中心に変わり、より詳細なユーザー行動を追跡できます。また、AI機能の強化とプライバシー保護機能の充実が特徴で、Cookie規制にも対応しています。

Q. GA4でコンバージョンを測定する方法は?

A. GA4では、すべてのユーザーアクションがイベントとして記録され、その中から重要なアクションをコンバージョンとして指定します。問い合わせフォーム送信や商品購入など、ビジネス成果につながるイベントを「コンバージョン」に設定することで測定できます。

Q. 初心者でもGA4を使いこなせますか?

A. はい、段階的に学習すれば初心者でも十分使いこなせます。最初は基本設定とコンバージョン測定から始めて、慣れてきたら探索機能や高度な分析に進むのがおすすめです。1ヶ月程度で基本的な分析は可能になります。

松本 慎太郎
松本 慎太郎
Cyvate株式会社
株式会社マクロミルに入社し、FMCG領域のデータ分析業務に従事。その後トランスコスモスに転職。大手金融機関におけるWEBディレクション業務に従事。その後、業務委託にて大手通信事業会社のDXコンサルティングに従事する。Cyvate株式会社を設立し、累計300社以上のWEBマーケティング支援を行う。
Cyvate - AIマーケティング提案